阪神、遊撃手レギュラー交代か 藤川監督は小幡推し オープン戦打撃絶好調の裏で熾烈な争い

阪神甲子園球場 (C)週刊実話Web
阪神の打撃成績がヤバいことになっている。

オープン戦の投打の個人成績が発表されているのだが、打撃ランキング(規定打席以上)を見てみると、前川右京が4割1分7厘で1位(3月12日時点)。

8日時点での成績はというと、1位が前川の5割、2位が髙寺望夢で3割7分5厘、7位が中野拓夢で2割6分7厘。トップ10の中に阪神勢が3人も名を連ねていたのだ。

【関連】13歳にしてスタンドデビュー! 生まれながらの応援家にして野球応援の革命を起こした男がその魅力を吐露 ほか

「驚いたのは、3日時点でのランキングです。阪神選手が8人もベスト10入りしていました」(スポーツ紙記者)

オープン戦は選手個々の調整も兼ねた実戦形式の練習であり、その成績だけでペナントレースを予想することはできない。

しかし、阪神はチーム打率でも3割5分7厘と突出して高く、5試合で6本の本塁打をたたき出していた。この数値は12球団トップだ。

「防御率は4点台といただけません。オープン戦5試合で打線は30得点を挙げていますが、投手陣の総失点は25点と多いです」(同)

春先のプロ野球は「投高打低」となる。投手陣の調整が打撃陣よりも早いためだ。

オープン戦の数値はアテにならないとはいえ、猛虎打線の復活を期待してもよいのではないだろうか。

藤川監督は以前から小幡推し

そんな打撃好調な阪神のベンチ裏でささやかれているのが、遊撃手のレギュラー交代。藤川球児監督は、開幕スタメンで木浪聖也ではなく小幡竜平を使ってくるかもしれないのだ。

「藤川監督は小幡を褒めています。それを聞かされた阪神OB、プロ野球解説者も少なくありません。2年前、岡田彰布前監督は正遊撃手を白紙にしてキャンプインしました。木浪がその座を射止めたものの、当時、解説者だった藤川監督は将来性で木浪よりも、若手の小幡を推す発言もしていました」(在阪メディア)

気になるのは、今春キャンプでレギュラー争いが行われなかったこと。

常に競争の世界であることは言うまでもないが、正遊撃手を入れ替えるつもりでいるのならば、木浪、小幡の両方に「競争」を意識させ、オープン戦でも競わせなければならない。

指揮官の一存のような形でレギュラーを入れ替えれば、采配不信にもなりかねないからだ。

「一時は小幡の打撃成績が7割を超えていました。打数が少なかったからで、その後、木浪も打撃好調なところを見せていますが、出場試合数は小幡のほうが多いです」(同)

昨季の木浪はケガと不振に苦しんだ。小幡も不甲斐ない成績に終わった。好調な打撃陣に置いていかれた方が落選となるだろう。

「週刊実話」3月27日号より内容を一部変更