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照ノ富士VS貴景勝「優勝決定戦」の裏で起きていた相撲ファンを裏切る失態

相撲のぼり
相撲のぼり(C)週刊実話Web

新型コロナ禍で3日目まで無観客開催を強いられた大相撲夏場所(東京・両国国技館)は、大関に復帰したばかりの照ノ富士が、優勝決定戦で同じ大関の貴景勝を破り、2場所連続4回目の優勝で幕を閉じた。

11日目の妙義龍戦でまげをつかんで反則負けにされるなど、照ノ富士には気の毒な面もあったが、もつれにもつれたおかげで夏場所は終盤に盛り上がった。

「大したもの。(優勝決定戦で敗れた貴景勝を含め)2人ともよくやりました」

八角理事長(元横綱・北勝海)もこう言って、横綱不在の場所で責任を果たした両大関をねぎらっていた。

「来場所(7月4日初日)が綱取りになる照ノ富士は、優勝インタビューで、『引退するとき全部出し切りましたと胸を張りたい』と話していました。来場所は照ノ富士以外にも、高安が大関取りに挑み、白鵬も力士生命を懸けて出場してくる。ただでさえ暑い名古屋で熱戦が繰り広げられそうです」(スポーツ紙担当記者)

25年ぶりの「優勝決定三つ巴戦」が消滅

しかし、同じ大関でもこちらは大違い。せっかくの盛り上がりに水を差したのが朝乃山と正代だ。

朝乃山は、コロナ対策で不要不急の外出が厳しく禁じられているにもかかわらず、『週刊文春』の報道により〝闇キャバ通い〟が発覚し、12日目から師匠の高砂親方(元関脇・朝赤龍)の判断で休場を命じられた。

「バレたとき素直に謝っていればよかったんです。ところが、弁護士同伴でシラを切り、携帯電話の位置情報を突き付けられてやっと白状するなど、印象は最悪。情状酌量の余地なしということで厳罰が予想され、長期の出場停止は免れません。大関陥落どころかクビさえ危うい状況です」(相撲協会関係者)

朝乃山といえば明るくおおらかなイメージで、次期横綱の有力候補だったが、何もかも失った。

「正代も、何とか勝ち越してかど番を脱したものの、千秋楽では遠藤を破って25年ぶりの優勝決定三つ巴戦を潰し、ファンの恨みを買いました」(同・関係者)

朝乃山と正代には一層の奮起を期待したい。

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