政党支持率だだ下がり! 内憂外患の石破政権を吹っ飛ばす「年金制度改革」という“時限爆弾”



年金問題は政治家にとって鬼門

ちなみに、党内の意向を無視するわけにはいかない点では、今国会の焦点の一つでもある年金制度改革関連法案も野党同様、自民党内の評判がすこぶる悪い。

厚生労働省担当記者が言う。

「年金を受け取る高齢者の人口が増え、保険料を負担する現役世代が減少する中、老後の生活をいかに保障するかは日本の喫緊の課題です。そこで政府はすべての国民が受け取る基礎年金(国民年金)の底上げや、パートらの厚生年金加入拡大を目指しています。しかし、現役世代や企業の負担増を伴うため、自民は世論の反発を恐れ、法案提出の先送りを検討しています」

特に、会社員らが入る厚生年金の積立金を使って、基礎年金の給付水準を底上げする政策については、自民議員から「流用だ」「サラリーマンを敵に回すのか」「参院選を戦えない」などの声が続出している。

消えた年金問題で2007年の参院選で大敗し、09年に政権交代を許してしまった苦い経験を自民ベテラン議員らは忘れていないことに加え、年金は国民生活に直結するため、政治家にとって鬼門なのである。

ただ、「基礎年金の底上げを図らなければ、将来、生活保護受給者が増えるだけ」(専門誌記者)という現実もあり、近視眼的に政策を遂行するのは賢明ではない。

結局、石破政権が進んでいる道は“亡国への道”と言えなくもないのである。

「週刊実話」3月20日号より一部内容を変更