バウアー入団もDeNAに赤信号? 「外国人3人ローテ」に忍び寄る“暗雲の兆し”

横浜スタジアム (C)週刊実話Web
やっと、トレバー・バウアー(34)が再来日し、3月3日に入団会見に臨んだ。

「アメリカのスポーツ施設で単独トレーニングを積んできたので、練習量での心配はありません。事実、入団会見の翌日にはDeNAの打撃練習に参加し、46球を投じたものの安打数はゼロだった。駆け足でのスケジュールになるが、オープン戦終盤に何試合か投げて、ペナントレースを迎える予定」(スポーツ紙記者)

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一時は“トンズラ説”もささやかれていた。というのも、キャンプ中、チームのOBや解説者たちが三浦大輔監督(51)に「バウアー合流」の日程を聞くと、「分かりません、いや本当に」と答えていたからだ。

「三浦監督はウソをつかない人。秘密事項に関しても『先輩、他で言わないでもらいたいんですが』と前置きし、本当のことを語ってくれました。球団はバウアー本人から連絡が来るのをずっと待っていたんでしょう」(関係者)

バウアーは中4日で投げられ、完投能力も高い。DeNAにとって最高の戦力補強ができたわけだが、三浦監督の悩みはさらに続くようだ。

「先発ローテーションは6人で回す予定。でも、外国人投手がうち3人を占める。異例のことです」(同)

オースティン次第で外国人投手枠が混乱

問題は外国人選手の一軍登録枠だ。今季の先発6人の中に、バウアー、ジャクソン、ケイの3人が入る。ここに中継ぎのウィック、野手のオースティンの5人が常時登録される予定。

現行ルールでは、外国人選手は4人まで、かつ投手または野手として同時に登録申請できるのはそれぞれ3人までとなっているが、その全員を「投手、または野手のみでそろえるのはNG」と定められている。

DeNAの外国人野手はオースティンのみ。この唯一の外国人野手がケガで離脱してしまったら、一軍登録の外国人投手は3人しか試合に出られなくなるのだ。

「オースティンはケガの多い選手。DeNAは日本人の好打者も多いから、外国人選手を探すときは投手だけで済むんですが、オースティンが故障したら、先発ローテーション投手3人以外の中継ぎのウィックなどは使えなくなります」(スポーツ紙記者)

外国人投手は中6日登板の日本人投手と違って、中4~5日で投げたがる。オースティンが元気でいても、登板の順番が変則になる。

27年ぶりのリーグ優勝が果たせるかどうかは、三浦監督の手腕にかかっている。

「週刊実話」3月20日号より一部内容を変更