マリナーズ・藤浪晋太郎、5月にNPB復帰か オンラインカジノ問題で揺れる球界の救世主になる可能性

藤浪晋太郎インスタグラムより
マリナーズとマイナー契約を結んでいる藤浪晋太郎(30)が3月3日(日本時間4日)、ガーディアンズとのオープン戦に7回から登板。159キロの速球を披露し1回1安打無失点に抑えたが、好投と乱調を繰り返す制球難の改善は道半ばといった様子だ。

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前回登板した2月27日のジャイアンツとのオープン戦では、わずか3分の2回で1イニングも持たず、3四死球4失点の大炎上。KO降板したほどで、引き続きその動向が注目されているのである。

もっとも、マリナーズの首脳陣における“藤浪評”は悪くないとみられている。

ジャイアンツ戦後にウィルソン監督は『私は藤浪のプレーを気に入っている』と発言し、続くガーディアンズ戦でも『とても良かった。前回からしっかり修正した』とコメントしたため、「藤浪がチャンスをもらえる確率は意外に高いのでは」(スポーツ紙記者)と話題になり始めているからだ。

スポーツライターがこう話す。

「マリナーズは若手投手が多く頭角を現しており、先発、救援陣共にメンバーが充実しています。でも、トミー・ジョン手術からの復帰を目指すマット・ブラッシュ、グレゴリー・サントスの両リリーバーが5月頃には復帰してくる予定。ウィルソン監督はそれまでの間、藤浪を使うつもりでしょう。この筋書きなら、開幕ロースターに入る可能性もまだ残っています」

カジノの騒動の余波でNPBに復帰か

とはいえ、今後のオープン戦で好投し、開幕してからも活躍すればブラッシュらの復帰後も使ってもらえるかもしれないが、好投と炎上を繰り返す不安定さが急になくなるとは思えない。

そのため、仮に開幕戦をメジャーリーガーとして迎えることができたとしても、5月にマイナー落ちとなる可能性も否めない。

「マット・ブラッシュらの復帰後、藤浪はマイナー落ちの通達を受け入れるか、新天地を探すかの2択になるでしょう」(同)

ただし、そうした藤浪の状況に重なってくるのが、NPBの一部選手らが手を染めたオンラインカジノの騒動だ。

オリックス・山岡泰輔は違法性を認識していなかったようだが、今後の捜査次第では厳しい処分が下される可能性もある。

「他球団の選手14人も違法カジノに興じていたとされています。掛け金や依存度に関係なく、全員に重い処分が下されるかもしれません。オリックス以外にも主力投手を欠くNPB球団が出てくるでしょう」(同)

藤浪はメジャー、マイナー関係なく、米国での野球生活を楽しんでいる感もあるが、騒動の行方次第では真剣に日本球界復帰を説得するNPB球団も出てきそうだ。

そのとき、“古巣”阪神はどうするのか、藤川球児監督(44)の出方も気になるところだ。

「週刊実話」3月20日号より一部内容を変更