なでしこジャパンの19歳・谷川萌々子に注目集まる 新監督の“全員サッカー”に収まらない逸材

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サッカー女子日本代表の「なでしこジャパン」が、4カ国対抗戦『シービリーブス・カップ』に出場し初優勝。ニルス・ニールセン監督の就任後、初の国際大会であり、最高のスタートを切った。

「ニールセン氏はデンマーク、スイスの女子代表チーム監督を歴任し、なでしこの指揮官に就任する前は、マンチェスター・シティWFCのテクニカルダイレクターを務めていました。全員で戦って、全員で守るスタイルで、なでしこのメンバーたちも『分かりやすい』と話していました。早くも信頼関係が構築されたようです」(専門誌記者)

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その「全員で」のスタイルに、いい意味で収まらない選手もいる。今回の『シービリーブス・カップ』第2戦のコロンビア戦で、大会史上最速の開始18秒での先制スーパーゴールを決めたMF谷川萌々子(19)だ。

「速攻攻撃もビックリでしたが、玄人好みのセンスも見せています。28分過ぎ、頭に当てるべきか胸にするべきかで悩む微妙な高さでのパスが来たんです。谷川はチラッと後方の選手の位置を確認してから、ジャンプして胸でトラップしました。この判断を瞬時にできるのはさすがです。外国人選手がぶつかってきても負けません」(同)

W杯の主役に躍り出るかも

谷川は現在、ドイツのFCバイエルン・ミュンヘンの所属。小学生の頃から愛知県のサッカー協会から表彰もされ、U-17、19の代表にも選ばれてきた。

そのポテンシャルからすれば、今大会での活躍は当然かもしれないが、こんな指摘も聞かれた。

「今までは遠慮していたところもあったようです。新監督の『全員サッカー』は相手に合わせるだけではなく、時には『私に合わせて』もOKなんです」(関係者)

サッカーファンの度肝を抜いた谷川は、優勝を決めた試合では出場の機会がなかったが、彼女のプレーには勝負師的な周到さとシュートが決まったときなどに全身で嬉しさを表す天真爛漫さが共存している。

この逸材が次回W杯の主役に躍り出るかもしれない。

「週刊実話」3月20日号より一部内容を変更