新生・藤川阪神は不安材料だらけ メディア&OB対応、チーム求心力も今一つで虎ファンハラハラ

阪神甲子園球場 (C)週刊実話Web
【プロ野球戦力徹底 阪神編】
中日と同様に「打線強化」となりそうと評判なのが、今年球団創設90周年を迎えた新生・藤川阪神だ。森下翔太を新4番とする構想はすでに明かされているが、他に気になる点もある。

「藤川球児監督(44)がショートのレギュラーを目指す小幡竜平を褒めています。キャンプでは二塁の守備練習も行わせていることから、どちらかのポジションでレギュラー入りする可能性が高まっています」(在阪記者)

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キャンプ、オープン戦を経て結果を残したのであれば、問題はない。「レギュラー争い」も行われないままでの交代となれば、チームの雰囲気も悪化してしまうだろう。

「岡田彰布氏(67)が指揮した2年間は、緊張感もありました。ミスをした選手だけではなく、担当コーチも叱りつけていましたから」(同)

藤川監督はどちらかと言えば、遠くから見守っているようなタイプだ。

「藤川監督は現役引退後、NHKやスポーツ報知で解説者を務めていたせいか、関西系メディアとの質疑が噛み合わないときもあります。コメントの面白さ、的確さでは岡田氏のほうが上です」(同)

そんな新旧指揮官がグラウンドで顔を合わせたのは、2月6日だった。同日はチームを優勝、日本一に導いた吉田義男氏を偲んで練習前には黙祷も捧げられた。

「選手や首脳陣、粟井一夫球団社長、岡田氏、掛布雅之OB会長(69)らが三塁ベンチ前に並び祈りを捧げました。その列に藤川監督の姿は見られませんでした」(現地メディア)

掛布氏がやんわり批判

「他意はない」とのことだが、掛布氏は2月2日の情報番組『サンデーモーニング』(TBS系)に出演し、手厳しい意見も語っていた。

「ピッチャーは失敗を許せないタイプの人が多いんですよ。野手は10回打席に立って3回ヒットを打てば3割バッター。7割は失敗するんですよ。藤川監督は9回の3つのアウトを取りにいく投手ですから」

気配りのできる監督とも評価していたが、新体制への不安を的確に捉えており、公式戦の始まる前から批判されたようなものだ。

「岡田氏は視察後、取材に応じ、ブルペンでの心象も語っていました。村上頌樹を褒め、才木浩人の調子が上がってこない点を心配していました」(同)

その岡田氏への取材中、クラブハウスから出てきたのが藤川監督。だが、取材NGとのことだった。岡田氏を立てて遠慮したのか、それとも…。大御所がそろっていたせいか、その表情は強張って見えた。

「ちなみにDeNAはバウアーの帰還が決まり、ヤクルト新加入のランバートも要注意です。何種類かのスライダーを投げ分けています。セ・リーグ各球団とも投手力を強化しており、投高打低が加速しそう」(スポーツライター・飯山満氏)

セ・リーグは昨季よりも激しい混戦となりそうだ。

「週刊実話」3月6・13日号より一部内容を変更