秋葉原、神田、有楽町…コロナ収束で東京の繁華街にネズミが加速度的に急増チュー!

画像はAIで生成したイメージ
高齢者に危害を加え、病原菌などの感染症を媒介するネズミが、世界の大都市で増加していることを米リッチモンド大学の生物学チームが1月31日付の学術誌に発表した。

「ネズミの調査報告がされたのは、米国内の13都市の他、カナダのトロント、オランダのアムステルダム、東京の3都市。11都市で大幅な増加傾向にありました。東京は減っていたが、コロナ禍が収束して以降、ネズミの被害は続出しています」(ネズミ駆除業者)

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東京都ペストコントロール協会によれば、2023年のネズミ相談件数は3629件で前年の約27%増。10年前と比べると、約2倍に達しているという。

「東京都のネズミは繁華街の飲食店などから出る大量のゴミがエサとなり、そこから増殖します。またゴミを荒らしたり、電線や室内の配線をかじる、中には高齢者が体をかじられる被害まで多発しています。ネズミが出る地域に住んでいる高齢住民は怯えて暮らしていますよ」(消費生活アナリスト)

東京・秋葉原、神田、有楽町などの繁華街を擁する千代田区でもネズミに関する苦情や相談が相次ぎ、2018年度の64件から23年度は402件と6倍超になっているほど。ちなみに、有楽町のすぐ隣は銀座だ。

東京はネズミが“住みたい街”!?

「千代田区はネズミのエサにならないよう可燃ゴミを出す際のルールを厳格化する方針を固めた。神田エリアの鍛冶町二丁目町会では一昨年11月から家庭ゴミ・事業ゴミ問わず、フタつき容器に入れることを定めたんです」(全国紙記者)

ネズミはサルモネラ症、レプトスピラ症、ツヅガムシ病、鼠咬症など50種類以上の病原菌を媒介するため、注意が必要だ。

ネズミが増加したことについて、冒頭の米リッチモンド大学の生物チームはこう解説している。

「温暖化の影響で生育期も長く、ネズミのエサや隠れられる植生(ある地域に生息している植物の集団)も増えた。温暖化に伴って食べ物や臭いはさらに遠くまで届くようになった」

ネズミにとっても都会は“住みたい街”か。

「週刊実話」3月6・13日号より