TBSでバチバチの覇権争いがぼっ発!?『御上先生』“名作ディス”で目論むドラマ班の世代交代

松坂桃李 (C)週刊実話Web
日曜劇場『御上先生』(TBS系)が2桁視聴率を死守している。

2月16日放送の第5話は平均世帯視聴率10.0%。TVerのお気に入り登録も冬ドラマで唯一110万人を超え、まさに一人勝ち状態だ。

そんな絶好調の『御上先生』だが、同局の人気作品をディスるようなセリフがドラマファンの間で話題になっている。

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第5話では、松坂桃李が演じる主人公・御上孝の受け持つクラスの生徒が、同局の大ヒットドラマ『半沢直樹』をディスるセリフを言い放った。

「高校生ビジネスプロジェクトコンクール」に登壇した生徒の一人が、「金融マン同士で倍返ししあっている場合ではありません。学校も金融ドラマも、僕たちに金融のほんとの意味を教えてはくれない」と痛烈な“半沢ディス”を展開。

また、第2話では、御上が同局の代表作『3年B組金八先生』シリーズについて語り、「“生徒のために奔走するスーパー熱血教師以外は教師にあらず”という空気を作ってしまった」などとディスっていた。

なぜ、わざわざ自局のドラマを批判する必要があるのか?

「話題づくりの一環でしょう。TBSの狙いどおりネットニュースになり、SNSでもバズることに成功した。過去の名作ドラマをイジる演出を取り入れたドラマはこれまでにもあるが、『半沢直樹』、『金八先生』という誰もが知る超ヒットドラマをチョイスしたのがよかった」(スポーツ紙記者)

『金八先生』超えの学園ドラマ誕生?

ただ、テレビ局関係者の間では、TBS内部で起きているバチバチの覇権争いが“名作ディス”の原因ではないかとウワサになっている。

実は、『御上先生』を手掛ける飯田和孝氏は、次期幹部候補ともいわれる敏腕プロデューサー。

過去の名作をディスることで、TBSに革命を起こそうとしているのではないかというのだ。

「飯田さんは『ドラゴン桜2』や『VIVANT』などを手掛け、『半沢直樹』の制作にも関わった超やり手。TBSの看板ドラマをディスるセリフを入れたのは、過去に決別し新しいドラマを作っていくという所信表明のように感じます。飯田さんは『金八先生』が大好きだと公言しているので、馬鹿にしているというよりそれを超える学園ドラマを作るという気概の現れでしょう。今回、ドラマで実績がない脚本家・詩森ろばさんを引っ張ってきたのも飯田さんですし、『御上先生』でTBSドラマ班の世代交代を目論んでいるのでは」(民放関係者)

革命うんぬんはさておき、『御上先生』のような良作がコンスタントに生み出されるのであれば、視聴者としてはうれしい限りだ。