不倫あるある!?「夫に罪悪感なんてありません!」元彼の子供を産んだ“托卵妻”の超リアル



育児にはほぼ無関心の夫だが…「好都合」 

「あえて避妊はしませんでした。Aには『ピルを飲み始めた』とウソをついたんです。Aと不倫関係になって、改めて自分の結婚が間違いだったと分かりました。でもお互い後戻りはできないことは分かっていたし、今の関係も不変的なものではないから、せめてAとの『愛の証』が欲しかったんです。妊娠を告げた時Aはすごく困っていましたけど、私の思いを分かってくれました」

幸恵さんは夫とも性生活を営んでいたが、その内容や受胎時期からA氏の子供だと確信が持てたという。

そして出産。生まれたのが男児だったため夫の実家は大喜びをし、夫も誇らしげにしていたというが、育児にはほとんど関心を見せなかったという。

「私的には好都合でしたね。じっくり子供と向き合われて『俺に似ていない』とかジャッジされたら面倒でしたから(笑)」

子供はすくすくと育ち、今はかわいい盛り。

「基本私に似ていますがAの面影もちゃんとあります。Aと夫は血液型も同じだし、体型も顔つきも似ているので、誰もが夫の子供だと信じています」

夫に対しての罪悪感は「まったくない」と幸恵さんは言い切る。

「夫の子供だったとしても夫は私に育児を丸投げにしただろうし、ワンオペ育児の大変さを実感する度に『愛するAの子供で良かった』と思います。これが夫の子供だったらと思うとゾッとしますね。間違いなく育児放棄するか、最悪虐待していたと思います。Aの子供だったからこそ、不幸な子供を作らずに済んだと思っていますので、夫に対して罪悪感なんてありません」

A氏とは今も子供連れで密会を続けているそうで、「(A氏は)地元にいる実子より可愛いと言ってくれています」と満足そうに微笑む幸恵さんに、筆者は言葉を失うのだった。

取材・文/清水芽々

清水芽々(しみず・めめ)

1965年生まれ。埼玉県出身。埼玉大学卒。17歳の時に「女子高生ライター」として執筆活動を始める。現在は「ノンフィクションライター」として、主に男女関係や家族間のトラブル、女性が抱える闇、高齢者問題などと向き合っている。『壮絶ルポ 狙われるシングルマザー』(週刊文春に掲載)など、多くのメディアに寄稿。著書に『有名進学塾もない片田舎で子どもを東大生に育てた母親のシンプルな日常』など。一男三女の母。