反逆の石破首相が企む「大連立」のシナリオは自民右派と立憲左派を“追放”の驚愕

石破茂首相(C)週刊実話Web
【永田町裏情報2】

浮かんでは消え、消えては浮かぶ自民党と立憲民主党などの大連立構想。石破茂首相は実現に向け、腹を固めたようだ。

両党の接着剤となるのは公明党。自公立政権は「中道政権」にほかならず、自民内では旧安倍派、立憲内では枝野幸男元代表ら左派勢力が反発するのは必至。だが、石破首相は反逆児よろしく強行突破する構えだ!

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首相と野田氏が組めば政治が安定

自民内には中選挙区連記制を実現させるための自公立連立、あるいはその制度を実現させた後に大連立に発展させることに忌避感がある。

特に保守系議員が多い旧安倍派は「立憲と連立を組むのはもってのほか。岩盤保守層を失うだけだ」と話す。

同様に立憲にも枝野氏や自治労、日教組など官公労が支持母体の左派系議員には「自民との連立は容認できない。本来の立憲支持層が去っていく」(中堅)などの反発が燻っている。

それでも石破首相は意に介していない。

首相周辺は「嫌なら自民を離れて日本保守党や参政党と連携してくれて構わない」と大連立反対派を突き放す。

立民の野田佳彦代表もかねて枝野氏ら左派系とはウマが合わず、野田側近は「大連立に加わりたくないなら離党して、れいわ新選組や共産党と組めばよい」とこちらも意に介していない。

ある自民党関係者はこう語る。

「石破首相と野田氏は新進党で同じ釜の飯を食った仲。中道路線という点でも共通しており、石破首相が自民の左なら、野田氏は立憲の右。2人の政治的な立ち位置は極めて近いということです。石破首相も野田氏も党内をまとめるより、互いに手を取り合ったほうが、日本の政治は安定するのではないかとみられている」

大連立に舵は参院選後か!?

もっとも、今通常国会で選挙制度改革が実を結ぶとはとても思えず、参院選を控えている以上、現実問題として自民も立民も連立に踏み切るわけにはいかない。

大連立に動き出すのは7月に予定される参院選後というのが妥当な線だろう。

その参院選で非改選を含め与党が過半数を割れば、石破首相の退陣は避けられそうにない。

そうなれば、大連立構想は立ち消えになる可能性は高い。

だが、よほどの大負けをしない限りは与党が過半数割れはしないとみられているのだ。

自民は議席を減らすだろうが、与党で過半数を維持することで石破内閣は退陣を免れ、政権を安定させるために大連立に舵を切ってもおかしくない。

その際、立憲は議席を伸ばすことができるかは微妙なところだが、議席が横ばいならば野田氏が責任を問われることはないとみられている。

仮に大連立に踏み切れば石破首相は長期政権になる見込み。石破首相の足を引っ張る旧安倍派を裏金問題で追い詰めて落選させ、大連立にまでもっていくという大胆なシナリオを石破首相が初めから描いていたとすれば、恐るべしだ。

「週刊実話」2月27日号より