永田町スズメの間では春の解散総選挙は4月15日公示・27日投開票が濃厚! 選挙後には「大連立」発動か

石破茂(C)週刊実話Web
【春の大政局3】

大方の予想を裏切り、トランプ大統領との初の首脳会談を成功させた石破茂首相は、ご満悦の様子。ところが、東京・永田町では石破氏の訪米前後から「ポスト石破」の候補者たちが虎視眈々と爪を研いでいると評判で、これに対抗する4月の衆院解散・総選挙説が急浮上し始めた。

「石破おろし」の動きを阻止するのが狙いだが、春の大政局は待ったなしだ!

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公明党は衆参ダブル選に難色

そもそも、首相には「野党第1党の立憲民主党に勢いがなく、野党候補の一本化も進んでいないうちに衆院選を行うのが得策」(自民党関係者)という思惑もある。

この関係者は「国民民主は議席を伸ばすと思うが、立憲と違い、全国に候補者を立てるわけではないので、国民民主の議席が伸びることにより自民に与える影響は限定的」と読む。

この時期に衆院選を行うメリットは他にもある。

予算成立後には今国会の焦点となっている選択的夫婦別姓を巡る議論が本格化する。

自民内には賛否両論あり、真剣に議論すれば党内は真っ二つに割れかねない。

だったら議論に突入する前に衆院選を行ったほうが結束しやすいという判断があるようだ。

永田町で有力視されている衆院選日程は、4月15日公示・同27日投開票だ。

公明党は衆参ダブル選に反対している。

支持母体の創価学会は高齢化が著しいため、衆参ダブル選には対応するのが困難というのが背景にある。

このため石破首相は衆参ダブル選の回避を考えているといわれている。

また、今年は6月13日告示、同22日投開票の東京都議選もあり、公明は都議選にも注力している。

ある自民党幹部は「4月の衆院選であれば、都議選、参院選の時期がそれぞれ微妙に離れることになるため公明にも理解を求めやすい」と語るが、公明幹部は「それぞれが少しずつ時期が離れているとはいえ、3つも選挙があるのは学会にとって負担は大きい」と難色を示す。

もっとも、4月に解散したところで与党が過半数を獲得できるかは極めて不透明だ。

仮に再び過半数を割った場合、参院選後に立憲や維新、国民民主と連立を模索することになるだろう。

果たして、4月に解散をするのか、しないのか。

首相の逡巡は続く。

「週刊実話」2月20日号より一部内容を変更