党内は“石破おろし”に手ぐすね! トランプ会談成功の石破政権が企む苦し紛れの「4月解散」延命策

石破茂(C)週刊実話Web
【春の大政局1】

大方の予想を裏切り、トランプ大統領との初の首脳会談を成功させた石破茂首相は、ご満悦の様子。ところが、東京・永田町では石破氏の訪米前後から「ポスト石破」の候補者たちが虎視眈々と爪を研いでいると評判で、これに対抗する4月の衆院解散・総選挙説が急浮上し始めた。

「石破おろし」の動きを阻止するのが狙いだが、春の大政局は待ったなしだ!

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首相は睡眠薬を使うほど眠れぬ日々

「国民民主党は無理なことばかり言ってくる。その点、前原(誠司)さんは誠実な人ですよ」

石破首相は渡米前に周囲にそう漏らしていた。

国民民主は「年収103万円の壁」を巡り、課税最低ラインを178万円に引き上げるよう政府・与党に引き続き求めている。その姿勢は強硬だ。

これに対し、日本維新の会の前原誠司共同代表とは、石破首相が「乗り鉄」、前原氏が「撮り鉄」という違いはあるが、鉄っちゃん仲間だ。

安全保障政策を得意としている点でも同じである。

維新が求める高校の授業料無償化のほうが年収の壁引き上げより予算は少なくて済み、石破首相が気持ちを寄せる先は国民民主から維新に移りつつある。

2025年度予算を2024年度内に成立させることができるのかは依然、予断を許さないばかりか、予算成立後には今度は党内から攻撃を受けることになりそうで、心が休まる日は訪れそうにない。

全国紙政治部記者の話。

「トランプ大統領との会談が成功したことで、政権や自民党内は安堵感に包まれているが、来年度予算案が成立したら、ポスト石破の候補者たちは『石破おろし』に動きだすはず。与党議員として予算成立の責任を果たした上で、政局に持ち込もうというわけです。現在、参院選は7月20日投開票の日程で調整が進んでいますが、トランプー石破会談が予想外の成功を収めたとはいえ、いまだ多くの自民議員は石破政権のままだと惨敗すると危機感を抱いている状態なのです」

【春の大政局2】へ続く

「週刊実話」2月20日号より一部内容を変更