【2025年の大予言】アメリカ、世界、そして宇宙を牛耳るイーロン・マスク「仮面の正体」を暴く!



3日間でなんと7兆円稼いだ大統領選

24年7月13日、米国大統領選挙のさなかに、ペンシルベニア州でトランプ氏の暗殺未遂事件が起きたその日、マスク氏はトランプ氏の支持を表明する。

その後の選挙戦でもマスク氏は約180億円を献金するなど話題となり、まさにトランプ氏が圧勝を収める立役者となっている。

トランプ氏の勝利を受けて、マスク氏の持ち株は一気に値上がり、わずか3日で約7.6兆円をもうけた。

さらにトランプ氏は当選後、行政の無駄を省くことを目的とする「政府効率化省」を新設して、恩のあるマスク氏をトップに起用。

マスク氏はトランプ氏という勝ち馬に乗って、権力と巨万の富を手に入れたのだった。

マスク氏は26年7月までに規制を撤廃し、政府職員や支出の大幅削減を進める考えを示している。

具体的には政府予算の300兆円以上を削ると豪語しており、同時に“税金の最もばかげた使い道ランキング”も発表すると息巻いているのだ。

22年10月にツイッター社(現X)を買収した際、社員の8割に当たる約6000人をクビにしたように、大規模な人員カットを断行すると予想されている。

では、なぜマスク氏は政治の世界に関わるのだろうか?

ある経済学者は「マスクの主な事業は電気自動車と宇宙開発だが、事業を展開しているカリフォルニア州は規制が厳しいので、トランプに緩和を求めたいという思惑があるのだろう」と推測する。

米紙によるとマスク氏はロシアのウラジーミル・プーチン大統領と、22年の秋ごろから定期的に連絡を取り合っているという。

しかし、ロシアと蜜月かと思いきや、その敵国であるウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が、トランプ氏と電話会談した際にも参加している。

会談では前述のスペースXが手がける衛星インターネット通信サービス「スターリンク」を、ウクライナに無償支援することを約束したという。

スターリンクはネット環境が整っていない山間部や離島、災害時に通信が途絶えてしまう地域に対しても、そうした状況を解消できると期待されている。

いまや戦争はネットを駆使した情報戦だ。

ネットがつながらないと現場の部隊にも指令を届けられず、戦闘不能状態に陥ってしまう。

ネットは生死を分けるほど重要なツールとなっていて、それを掌握しているマスク氏が、ウクライナの未来を担っているといっても過言ではない。

親日家でアニメ、お笑い、ラーメン二郎が大好きだというマスク氏。他方で人付き合いは苦手らしく、若い頃はけんか別れも多かったようだ。

トランプ氏とも、金の切れ目が縁の切れ目とならないことを願うばかりだ。

『検証 2025年の大予言』(小社刊)より