斎藤元彦兵庫県知事がまたも大ピンチ! 疑惑追及の前県議自殺で高まる「パワハラ認定」の可能性

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斎藤元彦兵庫県知事のパワハラ疑惑などを調べる県議会調査特別委員会(百条委員会)の委員だった竹内英明前県議(50)が死去したが、この出来事が大詰めを迎えた同委員会の報告書の作成に影響を与えているという。

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家族が兵庫県姫路市内の自宅でぐったりしている竹内前県議を発見したのは、1月18日夜のこと。搬送先の病院で死亡が確認されたが、「死因は自殺」(捜査関係者)とみられている。

竹内氏は兵庫県の元西播磨県民局長(昨年7月死亡)が作成した告発文書の内容を調べる百条委員会の委員だったが、昨年11月の斎藤知事の再選後に一身上の都合を理由に5期目途中で県議を辞職。議会関係者によると、交流サイト(SNS)上で県知事選を巡る誹謗中傷を受けていたという。

「ネットの暴力が拡散し、(竹内氏)本人も家族も家から出ることが大変な状況だったと言われています」(他の百条委員会委員)

また、所属していた会派『ひょうご県民連合』によると、竹内氏は辞職前、斎藤氏を応援する目的で知事選に立候補した政治団体『NHKから国民を守る党』党首の立花孝志氏が、SNS上で竹内氏の自宅に行くと予告したことなどで「家族の生活が脅かされる恐れが生じた」と説明していた。

辞職後もそうした誹謗中傷が続き知人らに相談していたが、周囲の願いもむなしく帰らぬ人となってしまったのだ。

「名誉の回復にはならないからこそ、死を選んでほしくなかった。議員辞職したことで結果的に1人になってしまい、自分自身を追い込んでしまったのではないかと考えています」(竹内氏と親交の深かった県職員)

「誹謗中傷をやめるよう発信しないのか?」

もっとも、この竹内氏の死去で地元や百条委員会は大混乱。20日には斎藤知事が「時には厳しい質問もいただいたが、兵庫を良くしたいという強い思いの表れだったと受け止めている。心よりご冥福をお祈り申し上げます」とコメントを発表すると、記者団からは「誹謗中傷の投稿をやめるよう発信しないのか?」との質問も飛んだほど。

また、共産党の機関紙『しんぶん赤旗』には「知事は(前県議の死を含めた疑惑の)事態解明に責任を果たせ」との辛辣な指摘が掲載されたが、こうした意見が議会や市民の間にも充満しつつあるのだ。

「そのため1月末で調査を終え、2月中にも内容を取りまとめる方針だった百条委員会の報告書への影響が危ぶまれている。斎藤氏は昨年8~12月の全3回の証人尋問で疑惑を認めておらず、違法性や問題点がどこまで認定されるかが注目されているが、同疑惑を巡っては2人目の犠牲者が出たため、斎藤氏にとって極めて不利な調査結果が出る可能性も否めないのです」(社会部記者)

果たしてどんな報告書が作成されるのか見ものだ。

「週刊実話」2月13日号より一部内容を変更