長野県白馬村が超高級リゾート化! インバウンド客大幅増&日本人客締め出しで“ポストニセコ”に名乗り

画像はAIで生成したイメージ
国内ではスキーやスノーボード人口が減少する中、インバウンド(訪日旅行)需要でスキー場利用客が急増。北海道ニセコ町は外資系ホテルが続々参入し、超高級リゾートと化したが、長野県の白馬村も世界から「ポストニセコ」と注目されているのだ。

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近年、白馬村は外資系ホテルやコンドミニアムの建設ラッシュが続き、昨年9月に発表された地価調査では前年比30.2%の上昇となり、全国でも4番目の地価上昇率となった。

地元では再開発が加速化し、外国人によるペンションの買収や立ち退きトラブルなどがある一方で、宿泊施設やレストランの多くは観光客増の恩恵に浴しているのだ。

「長野県白馬村の2023年から24年冬の観光客数は133万人と過去20年で最多となり、『村内スキー場』の利用者数は100万人を超えました」(経済ジャーナリスト)

白馬村エリアではゴンドラへの設備投資を行っており、24年12月に『白馬岩岳マウンテンリゾート』運営の岩岳リゾートが21億円かけて38年ぶりに新ゴンドラを導入した。

日本人客は遠のき、外国人客はリピーターに

また、27年には『白馬八方尾根スキー場』も32億円かけて新ゴンドラや駐車場の整備を計画しているという。

白馬村のスキー場は、施設のリニューアルや長期滞在者向け設備の拡充で世界的なマウンテンリゾートとしてブランディングに成功したが、日本人観光客や地元住民からは「白馬村スキー場のリフト券が6000〜8000円と高額で、気軽に滑れなくなった」との不満の声も上がっている。

ただ、白馬村に滞在するアメリカ人観光客からは「長期滞在でも宿泊費や飲食代がとても安い。来年もまた来たい」との対照的な声も。また、地元のイベントでは缶ビールや缶チューハイが1本700〜800円でも飛ぶように売れているというから驚きだ。

白馬村がニセコに次ぐ、日本人には手の届かない外国人向け超高級リゾートとなる日も近そうだ。

「週刊実話」2月13日号より