「勢いがあるチームには、人材も金も集まるもの」蝶野正洋が佐々木朗希のMLB・ドジャース入団に期待!

蝶野正洋(C)週刊実話Web
千葉ロッテマリーンズからポスティングシステムを使ってメジャー移籍を目指していた佐々木朗希選手が、各球団で争奪戦が繰り広げられた結果、大谷翔平選手が所属するロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結んだ。

【関連】蝶野正洋が負の側面ばかり強調する芸能人スキャンダルに喝! 視聴者はマスメディアに惑わされるな! ほか

俺は大谷選手のおかげでドジャースファンになったから、さらに有力な日本人選手が来てくれることは素直にうれしいし、活躍を期待している。

でも、他のチームのファンにしてみれば、ワールドシリーズで優勝していて選手も充実しているドジャースに、さらに有望な選手が集まってくるというのは、ちょっと批判したくなるかもね。

日本のプロ野球でいえば、かつての読売ジャイアンツがそうだった。

サッカーでいえば2000年代のレアル・マドリード。プロレスでいえば、日本だと新日本プロレス、アメリカならWWE。業界トップの勢いがあるチームには、人材も金も集まるものなんだよ。

佐々木選手にしてみても、強いチームでプレーすることのメリットは大きいと思う。

勝ちグセもつくだろうし、選手層も厚いからローテーションも余裕を持って組めるからね。

佐々木選手は現在23歳。MLBのルールでは、25歳以下の移籍はマイナー契約からスタートし、今回の契約金は10億円といわれている。

あと2年待てば、契約金が1桁違って数百億円になったという意見もあるが、俺はメジャーに行くと決めたなら、できるだけ早く行ったほうがいいと思う。

現地の環境に慣れることができるし、記録も狙いやすくなるからね。

故障やケガに対しても、治療や保障などのサポート体制が充実しているのもいい。

それに、大谷選手がスムーズに対応していたから忘れがちだけど、普通は外国で生活するだけでも大変だからね。

英語はもちろん、アメリカの文化にも慣れていかなきゃならない。

今年の政治・経済はアメリカ中心に

折しも20日正午(日本時間21日午前2時)に共和党のドナルド・トランプ氏が大統領に就任し、アメリカ国内の雰囲気も変わってきている。

トランプさんは就任して、すぐに大統領令を連発した。

「アメリカ・ファースト」を掲げて関税を強化し、不法移民は強制送還。さらにWHO脱退や、パリ協定離脱にも踏み切った。

自国の利益を最優先しすぎて賛否はあると思うけど、このスピード感はさすがだよ。

マイナスの影響も含めて、今年の政治・経済はアメリカを中心に動いていくことになるだろうね。

俺はさまざまな問題に対して、トランプさんが経済的に話をつけようという姿勢はいいと思うんだよ。

「グリーンランドを購入したい」と言ったりね。

俺はあそこがデンマーク自治領ということも知らなかったけど、確かにアメリカの防衛にとって、重要な位置にあるのが分かる。

戦争で奪うのではなく、金で解決しようというのがトランプさんらしいよ。

紛争になったら莫大なコストがかかるし、軍事産業系の人たちが潤うだけ。そんな無駄なことをしないのは合理的だし、結果的に血が流れないなら平和的な解決になる。

日本の政治家も、このぐらい大胆な戦略を仕掛けるべきだよ。

石破首相は自分の立場を守ることを最優先しているようにしか見えないから、もう少しスケール感がほしいね。

「週刊実話」2月13日号より

蝶野正洋(ちょうの・まさひろ)

1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。