“第2のコロナ”となるか!? 中国発「ヒトメタニューモウイルス」感染症が春節で世界にバラまかれる危険性

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中国で新たな感染症が猛威を振るっている。

「ヒトメタニューモウイルス」による呼吸器感染症が中国からアジア圏に拡大しているからだ。

まもなく始まる中国の旧正月、春節連休(1月28日〜2月4日)では延べ90億人が移動するとされ、中国国内だけでなく日本など海外にも観光客が押し寄せることが予想されている。

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そのため、5年前の新型コロナウイルス感染症のようにパンデミック(大規模流行)が再燃しないか、各国が警戒を強めているのだ。

そもそも中国でヒトメタニューモウイルスによる呼吸器感染症が目立ち始めたのは昨年11月のこと。中国北部から南部に流行が広がり、インドやインドネシアなどアジア圏でも患者が増加し始めた。

「ヒトメタニューモウイルスは、新型コロナのような新たに発見されたウイルスではなく、初めて報告されたのは2001年です。日本でも過去に高齢者施設で集団感染した例もあります」(医療ジャーナリスト)

要は、21世紀初めに見つかったこのウイルスが突如猛威を振るい出したわけだが、そこで再び注目を集めているのが、新型コロナウイルスが中国から世界に拡大した経緯なのだ。

感染拡大なら医療機関が崩壊

2019年にはすでに中国国内で新型コロナに似た症状が確認されていたが、中国当局は情報を広く公開しなかった。

これが最大要因となり各国の水際対策が遅れたのである。

「20年の春節による大量の旅行客で、国際的な感染拡大が決定的になった。WHO(世界保健機関)の警告が遅れたことも事態を悪化させ、世界中にウイルスが拡大していった苦い教訓があります」(同)

ヒトメタニューモウイルスは、現状では風邪ウイルスの一種に分類され、感染しても軽症が多いとみられている。

とはいえ、新型コロナのように、現在は弱毒性のヒトメタニューモウイルスも感染が広がるにつれ、感染力が高まったり、強毒化したりする恐れもあるだけに感染対策は必要だ。

「この冬、日本はインフルエンザの感染者数が過去最大級となり、治療薬が一部で不足する事態となっています。新型コロナの感染も続いている。ここでヒトメタニューモウイルスの感染が拡大すれば、医療機関のパンクは必至となる状況です」(同)

怖がりすぎるのもよくないが、警戒は怠れない。

「週刊実話」2月6日号より