前門のトランプ&後門の習近平! 石破政権が「防衛費引き上げ」で迎える危うすぎる結末

石破茂(C)週刊実話Web
【トランプ政権復活の代償3】

日米関係に深い亀裂が入りかねない深刻な事態が今、進行しつつある。

ドナルド・トランプ氏が1月20日、米大統領に返り咲いた。

国際情勢が厳しさを増す中、今こそ日米同盟を強化しなければならない。

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だが、石破茂首相と与党幹部は日中融和路線まっしぐら。トランプ大統領は石破首相に対して不信感しか持っていないという。

“石破媚中外交”の影響で日米同盟は早くも危機的状況を迎えていた――。

米中の板挟みで政局に

「インド太平洋から米国の影響力を排除したい」というのが中国の本音であるのは間違いない。

ただ、心の底から日本と友好関係を築こうと考えているわけではないのは、王毅共産党政治局員兼外相の発言からも分かる。

王外相は自民党の森山裕幹事長、公明党の西田実仁幹事長と会談した際、今年は抗日戦争勝利80周年に当たると指摘した上で「各国が日本の歴史や台湾問題での態度を注視している」と述べ、慎重な言動を行うようクギを刺したのだ。

日中関係発展のためには「いわゆる『これまでにない挑戦』という表現をすべきではない」と注文も付けている。

岸田文雄前政権は国家安全保障戦略で、中国の対外的な姿勢や軍事的な動きを「これまでにない最大の戦略的な挑戦」と位置付けた。

王外相はこれを問題視し、こうした表現を使うなと言ったわけだ。

政府関係者は「あからさまな内政干渉だ」と不快感を示す。

石破首相はトランプ氏との会談を2月上旬で調整しているが、本当に会談できるのかは不透明だ。

日本政府は防衛費をGDP(国内総生産)の2%に引き上げることを決めているが、日米首脳会談が実現した場合、トランプ氏が3%への引き上げを要求してくる可能性は高い。

日米外交筋はこう話す。

「3%への引き上げ要求に対し、石破首相が受け入れなければ、トランプ氏は『日本は中国に気兼ねしている』とみるでしょう。受け入れれば中国は猛反発するでしょうし、石破首相は米中の間で翻弄されるのではないでしょうか」

政権基盤は脆弱で、国会では少数与党。外交では日米関係を強化できず、中国には足元を見透かされる…。石破政権は撃沈だ。

「週刊実話」2月6日号より