70億円荒稼ぎ! 女性をランク分けして売買していた風俗店斡旋スカウトグループの“闇システム”

画像はAIで生成したイメージ
女性を全国の性風俗店に斡旋していたスカウトグループが摘発された。

1月9日、警視庁保安課は職業安定法違反(有害業務紹介)の疑いでスカウトグループ『アクセス』のリーダー・遠藤和真容疑者(33)を再逮捕したと発表した。

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再逮捕容疑は2024年3月、大分県別府市のソープランドに当時24歳の女性を紹介し従業員として働かせていたというものだが、同課は7日にもアクセスから斡旋を受けた埼玉県川口市のソープランド店代表と従業員の2人を売春防止法違反容疑(場所の提供)で逮捕していた。

全国紙の社会部記者が同組織の悪質ぶりをこう語る。

「アクセスは2019年7月〜2024年10月の5年間で、46都道府県の性風俗店、約350店に女性を斡旋し、紹介料など約70億円を荒稼ぎしていたとみられています」

また、アクセスは遠藤容疑者をトップにマネジャー、チーフ、プレーヤー幹部…というピラミッド型組織を形成していた。構成員は約300人といわれている。

女性の売上の15%をバック

「女性のスカウトは主に交流サイトを通じて行っていた。応募してきた女性にプロフィルを送信させ、容姿、年齢などを基に8段階にランク分けし、全国の風俗店に斡旋していた。アクセスは、スカウトバックとして女性が稼いだ15%を風俗店から受け取る仕組み。その売り上げ実績で『シルバー』、『ゴールド』、『スーパーブラック』といった組織内での階級も上がっていく。プレーヤーは同じプレーヤーをリクルートしており、まさに“ねずみ講”のような様相を呈していたのです」(同)

そのためか、アクセスをめぐっては警視庁生活安全部が16年ぶりに70人態勢の特別捜査本部を設置したほど。また、捜査本部はグループのメンバーがSNS上で偽名を使い活動していたことから匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)とみているのだ。

「アクセスへ捜査のメスが入れられたのは、昨年2月に新宿・歌舞伎町のホストが女性客の売掛金回収で逮捕された事件がきっかけです。同事件で風俗店に女性を斡旋するグループの実態が浮かび上がったのです」(事件ライター)

アクセスは全国を股にかけて人身取引をしていただけに、事件の闇は深そうだ。

「週刊実話」1月30日号より一部内容を変更