もしトランプ大統領が『ドラえもん』を読んだら? 森永卓郎氏がブチギレながらすすめた名エピソード



「本当に強い者は、決していばらない」

とはいえ、“自国優先”を掲げるトランプ大統領が、わざわざ『ドラえもん』をチェックすることは考えづらい。

そこで、トランプ大統領にぜひ読んでほしい名エピソードをまとめてみよう。

まず、『てんとう虫コミックス』版原作の37巻収録『ふきかえ糸電話』。

ドラえもんの道具で喋れるようになった近所の猫が、猫をいじめる少年に対して「きみがいじめられたとしたら、どんな気がする。自分がいやなことは人にもするな」とピシャリ。

問題発言の多いトランプ大統領に、ぜひとも心得てほしいセリフだ。

続いて、同原作36巻に収録され、アニメでは2020年に放送されている『ジャイアン反省、のび太はめいわく』。

何かとトランプ大統領とキャラの被るジャイアンが、柔道有段者の叔父に「柔道を教えてください」「オレ、もっと強くなりたいんです!」と頼み込むが、叔父は「柔道はケンカのための技術ではない」と拒否。

さらに、「本当に強い者は、決していばらない」とジャイアンに説くのだった。

『ドラえもん』には、「どくさいスイッチ」「ポータブル国会」「真実の旗印」、核兵器のメタファーとも言われる「地球破壊爆弾」など、権力者を直接的に風刺するひみつ道具も多数存在する。

「『ドラえもん』を読め」という森永氏の指摘は、突飛に見えて意外と的を射ているのかもしれない。

森永氏がトランプ大統領批判に引用した「結婚前夜」には、「のび太くんを選んだきみの判断は正しかったと思うよ」というしずかちゃん父のセリフがある。

他国から「トランプ大統領を選んだ国民の判断は正しかったと思うよ」と言われる日はくるだろうか。