菅野智之&吉田正尚に米メディアから不要論 オールドルーキーと高額契約プレイヤーに厳しい視線

メジャーファンを見返せるか!?(画像はAIで生成したイメージ)
シーズンが始まる前から、批判殺到だ。レッドソックス・吉田正尚(31)とオリオールズ入団が決まった菅野智之(35)のことである。

昨年末、MLB公式サイトが掲載した「トレード不成立」の一報に、米野球ファンがザワついた。

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「放出が目的でなければ、カサスの名前が挙がった理由は考えられない」

レッドソックスとマリナーズの間で、交換トレードが話し合われていたという。

この一報は興味深い。レッドソックスはメジャー通算73勝のカスティーヨを求めたが、その交換要員として伝えていたのが、カサス。カサスは’23年新人王投票3位で、「将来の本塁打王候補」とも称される逸材だ。

マリナーズにとっては悪い話ではなく、むしろプラスに転じる可能性のほうが高いトレード話だった。それでも首を縦に振らなかったのは、カサスのトレードに「吉田」が加わっていたからだ。

「正確には吉田を引き取ってほしい、引き取ってくれるのなら、カサスも付けるというトレード交渉でした。これが未来の本塁打王がもらえるのに、不成立に終わった理由です」(現地記者)

言い換えれば、「吉田はいらない。勘弁してくれ」である。昨季は怪我などもあり108試合の出場にとどまったが、打率は2割8分で、決して悪いほうではない。

それでも「不要」と判断された理由は、「5年総額9000万ドル」の高額契約のため。「残り3年5580万ドル」の支払いが残っており、今の成績では“物足りない”となるわけだ。

「格落ちの菅野」と皮肉たっぷり

「一方、菅野にも厳しい目線が向けられています」(同)

こちらはカネではなく、年齢と実力だ。新天地であるオリオールズは、今オフ、エースのコービン・バーンズの慰留を最優先事項としてきたが失敗。ダイヤモンドバックスに移籍したことで、オリオールズファンは「エース級の投手を!」と切望していた。

「そこにきて補強された先発投手は当初、菅野と41歳のチャーリー・モートンだけだった。そのため、地元紙『バーズウォッチャー』は“補強は格落ちの菅野とモートンだけか”と皮肉たっぷりの論調だったが、その後、慌てた球団側はカージナルスからFAでアンドリュー・キットリッジを1年1000万ドル+球団オプション1年で獲得。また、トミー・ジョン手術を受け昨季全休していた守護神フェリックス・バティースタの復帰がほぼ確実視され、一転、ブルペンがにぎやかになった。メジャー1年目のシーズンを迎える菅野にとっては非常に頼もしい状態だが、一度実力が疑われているだけに、成績が振るわなければ悪目立ちしてしまう可能性も否めないのです」(同)

ちなみに、キットリッジは2023年までレイズでプレーし、自己最高成績を残した2021年にはオールスター・ゲームに選ばれた実績もある救援右腕。カージナルスへ移籍した昨季は自己最多の74試合に登板して70回2/3を投げ、防御率2.80、67奪三振をマークしたが、こうしたチームメイトに交じって“オールドルーキー”菅野は、低評価の烙印を覆せるのか。

「週刊実話」1月30日号より一部内容を変更