JKやJCが殺到中! 現役女子高生が経営する「健全パパ活サークル」の“光と闇”



トー横キッズや大久保公園とは一線

「一応2時間で1枠と考えています。それ以上になると普通のバイト代と変わらないですからね(苦笑)。デートの内容はお茶とか食事が多いですけど、カラオケも人気ですね。デュエットくらいはしますし、パパたちにとっては若い子のテンションで一緒に騒げるのが楽しいみたいですよ。2枠とか3枠とか使ってドライブや海水浴に連れて行ってくれるパパもいます。あ、ちなみに海に行ってもTシャツと短パンとかで遊びます。水着はオプションでひとり3000円増しなんです」

筆者がそのビジネスライクさを誉めそやすと、A子さんは「そりゃあそうですよ。安売りはしません」とほほ笑んだが、ガードの固さはこれだけではない。

「外泊とか朝帰りは論外で、必ず門限とか親に叱られない範囲の時間に帰宅できるように解散します。これは絶対に譲れない。親に怪しまれたくないっていうのもありますけど、一番は『金さえ出せば何でも言うことを聞く』と思われたくないから。うちのメンバーはトー横キッズとか大久保公園あたりの立ちんぼと違って普通の女の子なんですよ。だから『これ以上は譲れません』という線引きだけはしっかりしておきたいんです」

仮にも「パパ活」をやっている女子高生が「普通の女の子」と言えるかどうかは難しいところだが、A子さんが彼女なりのポリシーを持っているのは間違いなさそうだ。

そんな「姉御肌」な面を持つA子さんを慕ってか、最近では中学生もグループに加入しているという。

「さすがに中学生だというと警戒されるので、表向きはJK(女子高生)ということにしています。JC(女子中学生)だと言うことを知っているのは常連パパの数名だけ。健全な関係だからこそ、JCとパパ活ができるんですよ」

まさか、パパ活に「健全」という概念があったとは…。

取材・文/清水芽々

清水芽々(しみず・めめ)

1965年生まれ。埼玉県出身。埼玉大学卒。17歳の時に「女子高生ライター」として執筆活動を始める。現在は「ノンフィクションライター」として、主に男女関係や家族間のトラブル、女性が抱える闇、高齢者問題などと向き合っている。『壮絶ルポ 狙われるシングルマザー』(週刊文春に掲載)など、多くのメディアに寄稿。著書に『有名進学塾もない片田舎で子どもを東大生に育てた母親のシンプルな日常』など。一男三女の母。