ロシア派遣の北朝鮮兵が味方を“誤射”「言葉の壁」とドローン戦が災いし大打撃!

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北朝鮮軍がウクライナ軍との交戦状態に入って1カ月以上が経った。

昨年12月19日には、韓国の情報機関・国家情報院も「少なくとも100人が死亡し、負傷者は1000人に達する」と国会に報告している。

「北朝鮮がロシアに派兵した約1万1000人の兵士はウクライナ軍が侵入し、占拠したロシア西部のクルスク州に配備されています」(北朝鮮ウオッチャー)

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ウクライナ国防省情報総局は昨年12月14日、通信アプリのテレグラムに、「北朝鮮の兵士が味方を誤射し、8人の兵士が戦死した」と投稿した。

「情報総局は、ロシア軍と北朝鮮軍の間で『言葉の壁が障害となっている』と分析した上で、『今後もロシア軍と北朝鮮軍の間で“同士討ち”が起こる可能性が高い』と指摘しています」(軍事アナリスト)

ロシア軍の海兵隊と空挺部隊の一部に組み込まれている北朝鮮軍の兵士が誤射した相手は、昨年8月からクルクス州でロシア軍と共に反攻作戦に参加しているチェチェン共和国の特殊部隊アフマトだったという。

北朝鮮軍は犠牲をいとわない人海戦術が主流

さらに、北朝鮮軍はドローンに代表される近代戦に慣れていない。

「ドローンの有効性は、ウクライナ戦争の特徴であり、経験豊富な兵士たちは、ドローンの恐怖を身に染みて分かっている。ところが、北朝鮮部隊は参戦したばかりで言葉の壁もあって孤立しており、ドローン戦を前提としたアプローチをしていないようです」(同)

米CNNがウクライナ軍に取材したところによると、北朝鮮軍の歩兵は「朝鮮戦争と同じ人海戦術で攻撃を仕掛けてきた」と述べ、自軍の損害を無視する前時代的な兵の犠牲をいとわない戦術が採用されていることを明かしている。

ウクライナ当局も露朝の足並みを乱れさせるため、さまざまな心理戦や情報戦を駆使しており、ウクライナ側の発表をすべて鵜呑みにできないのもまた事実だ。

「ウクライナの軍事メディアは昨年12月末に北朝鮮兵1人を捕虜にしたと伝えました」(同)

これが事実なら、今後は新展開を迎える可能性も高そうだ。

「週刊実話」1月23日号より