ジェイソン・ステイサムが復讐に燃える『ビーキーパー』は気分がスカッとするキレッキレのアクション映画【LiLiCoオススメ肉食シネマ 第302回】

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今年も皆さんが楽しく、“見てよかった”と思うような作品を探したい!

新年早々、スカッとする作品に出会いました。やはり私は洋画を応援したい。

昨年17年ぶりに復活した淀川長治賞を受賞したこともあり、もっと洋画を潤わせないといけないという使命感に燃えています!

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ジェイソン・ステイサム主演と聞いて血流が速くなったアナタ、さすがです。

『トランスポーター』シリーズで世界中を虜にし、『アドレナリン』など、アクション作品の常連。元水泳の飛び込み選手だけあって、キリッとした筋肉、芯のあるバランス感覚、動作の切れ味が他の人とはちょっと違う。

“彼の新しいシリーズになれば”と思ってしまうこの『ビーキーパー』…はい、養蜂家です。

でも、蜂を使って敵をやっつけるわけではなく、もちろん自分の力で戦います。

舞台はアメリカの田舎町。主人公アダム・クレイは優しい老婦人の納屋を間借りし、上質な蜂蜜を作っています。

しかし、唯一の友人だった老婦人が、フィッシング詐欺の被害によって銀行口座の残高がゼロになったことで自ら命を絶ってしまいます。

優しく接してくれた唯一の存在を亡くした悲しみと怒り…クレイは黙っていられず、この詐欺組織を潰すことを決意。

スタートは分かりやすく、安心して見られる。悪者たちを次々とやっつけるのが新年にピッタリ!

気持ちがすこぶるいいし、1年の原動力になります。きっと、劇場に入ったときよりも出るときには目力がシャープになってると思いますよ。

ストーリーも分かりやすい

また、悪者が分かりやすいくらいに悪そう。

映画の進行についていけないという声も聞きますが、これなら養蜂家のクレイを見つめていればOK。

ジェイソン・ステイサムは日本で『トランスポーター』から知名度が上がりました。

『王様のブランチ』(TBS系)の取材でステイサムの筋肉をタッチしてから22年。コンスタントにスクリーンに登場し、カッコイイ姿で魅了してくれています。

また、驚くことに『ザスーラ』や『テラビシアにかける橋』などで可愛い表情を魅せてくれたジョシュ・ハッチャーソンが今回、超悪です。

電話のフィッシング詐欺から、踏み入れてはいけない世界へ!

まぁ、蜂蜜を食べたくなるかは別として、キレッキレのアクション映画で2025年をスタートしてみては?

ビーキーパー
監督/デヴィッド・エアー
脚本/カート・ウィマー
出演/ジェイソン・ステイサム、ジョシュ・ハッチャーソン、ジェレミー・アイアンズ 配給/クロックワークス 全国公開中

アメリカの片田舎で養蜂家(ビーキーパー)として隠居生活を送るアダム・クレイ(ジェイソン・ステイサム)。ある日、彼の恩人である老婦人がフィッシング詐欺に遭い、全財産をだまし取られて自ら命を絶ってしまう。怒りに燃えるアダムは詐欺組織への復讐を決意し立ち上がる。かつて世界最強の秘密組織に所属していた彼は、自らのスキルを駆使して詐欺グループを追い詰め、事件の黒幕へと迫っていく。

「週刊実話」1月23日号より

LiLiCo(リリコ)

映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS『王様のブランチ』、CX『ノンストップ』などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。