森永卓郎が糾弾する“減税潰し”に動いた元民主党代表2人の大罪「裏にはやはりザイム真理教が…」



消費税5%への引き下げも反故

旧民主党が結成されたのは1998年、中道リベラルを理念として政権交代できる政党を目指して創設された。

しかし、その実態は、当初から保守とリベラルの混成だった。

自民党が世襲で候補者の公募がない中で、新たに政治家を目指す若者は、民主党の公募に応じるしかなかった。

そこに保守派がなだれ込んできたのだ。野田氏も前原氏もその1人だった。

だから、2017年にリベラル派を中心に旧立憲民主が結成されたとき、ようやく純粋なリベラル政党ができたと、私は喜んだ。

だが、事もあろうに立憲民主は、20年に野田氏を受け入れ、24年には代表に選んでしまった。

一方の前原氏も24年に日本維新に入党した直後、新たに日本維新の代表となった吉村洋文代表の指名で共同代表となり、国会での活動を仕切ることになった。

野田氏も前原氏も、増税派として知られる。

つまり、与党が過半数割れをしたと言っても、立憲民主と日本維新は財務省のシンパ。もっと言えばザイム真理教の信者が仕切っているのだ。

それでは、大型減税が容易に実現するはずがない。立憲民主も日本維新も、総選挙での政党別投票率でみたら退潮傾向にあることは間違いないのだが、もともとが大所帯だから、そう簡単に党が消滅することはあり得ない。

24年の総選挙で日本維新は消費税8%への引き下げを主張していた。

立憲民主も、22年までは消費税5%への引き下げを掲げていた。

それを反故にした元民主党代表2人の罪は、あまりに重いのだ。

「週刊実話」1月23日号より