高齢者カップルに流行中! 余生を添い遂げるのに最適な「通い婚」という超リアル



同居は家族が猛反発

一方では、こんなカップルも…。

「彼(68歳)とは高齢者向けのマッチングアプリで知り合いました。ホントは一緒に暮らしたいんだけど、高校生の孫娘に反対されています。孫はおばあちゃん子で、私のところにしょっちゅう泊まりに来るんだけど『知らないおじさんがひとつ屋根の下にいるのはイヤだ』って言うんですよ。そりゃあ、そうですよね。母親である娘からも『万が一間違いでもあったら困るから、娘に彼氏を近づけないで!』とクギを刺されるし、仕方ないから、私が彼の家に通っています。電車とバスを乗り継いで行くのは良い運動になるし、たまにしか会えないというのも新鮮で楽しいですよ」(D子さん・65歳)

理由は人それぞれだが「ちょうど良い距離感」は、男女関係を長続きさせる秘訣かもしれない。

取材・文/清水芽々

清水芽々(しみず・めめ)

1965年生まれ。埼玉県出身。埼玉大学卒。17歳の時に「女子高生ライター」として執筆活動を始める。現在は「ノンフィクションライター」として、主に男女関係や家族間のトラブル、女性が抱える闇、高齢者問題などと向き合っている。『壮絶ルポ 狙われるシングルマザー』(週刊文春に掲載)など、多くのメディアに寄稿。著書に『有名進学塾もない片田舎で子どもを東大生に育てた母親のシンプルな日常』など。一男三女の母。