「浮気相手は学生、サラリーマン、自称ミュージシャン…」ママ活費用をすべて夫のカードで捻出する専業主婦のあくなき欲望

 

1回のデート費用は5万~7万円

「継続して会っているお気に入りの子は3人です。学生とサラリーマンと自称ミュージシャン(笑)。1回のデート費用はお小遣いも含めて5万~7万円。高額なのは規定ではNGなホテルでの男女関係も込みだからです。ホテル代と奉仕料を上乗せするとどうしてもそれくらいかかっちゃう。せっかく若い子と付き合ってるんだから最後までしないともったいないじゃないですか。あ、もちろん『合意の上』ですよ(笑)」

「妻には家にいて欲しい」という夫の要望で結婚以来、20年近く専業主婦一筋だった美穂さんの、どこにそんなお金があるのかと思えば、原資は夫のお金だった。

「正確に言えば借金ですけどね。ダンナ名義のクレジットカードでキャッシングを繰り返しています。うちのダンナ、お金の出入りに関心がないんですよ。自分の小遣いさえ確保できれば、あとは何に使おうが自由、みたいな感じ? カードの明細も見ないです。これは結婚当時からですね。トシも離れてるし、自由業でそこそこ稼いでるせいか、お金には寛容なんですよ」

ちなみに、現在の借金総額は200万円を超えているのだとか。

「そのうち、どれくらいが元金で利息がどれくらいついているとかは分かってないです。もはや把握するのは無理(苦笑)。カード会社の引き落とし日に合わせて、借りては返す自転車操業ですね…って言うと、なんだか詰んでるみたいに思われそうですけど、私自身はこの『やりくり』を楽しんでます。マネーゲームみたいで面白いですよ」

とはいえ、借金を繰り返している以上、破綻するのは時間の問題のような気もするが…。

「あ、それは大丈夫なんです。昔、こっそりかけていたダンナの生命保険がもうすぐ満期になるのでそれで補填しようかと思ってます。この掛け金も、元はダンナのお金なんですけどね」

ママ活主婦は、とことんダンナのお金をむしり取るつもりのようだ。

取材・文/清水芽々

清水芽々(しみず・めめ)

1965年生まれ。埼玉県出身。埼玉大学卒。17歳の時に「女子高生ライター」として執筆活動を始める。現在は「ノンフィクションライター」として、主に男女関係や家族間のトラブル、女性が抱える闇、高齢者問題などと向き合っている。『壮絶ルポ 狙われるシングルマザー』(週刊文春に掲載)など、多くのメディアに寄稿。著書に『有名進学塾もない片田舎で子どもを東大生に育てた母親のシンプルな日常』など。一男三女の母。