“ナベツネ”死去で巨人・松井秀喜監督ついに誕生へ 16球団制も実現で球界改革が加速か

松井秀喜 (C)週刊実話Web
読売新聞グループ本社代表取締役主筆だった「ナベツネ」こと渡辺恒雄さんの死去が、プロ野球界に大きな変革をもたらすという。なんと、かねてより議論されていた“プロ野球16球団制”が実現しそうだ。

渡辺さんは知っての通り、政財界に多大な影響力を与えるフィクサーであり、読売ジャイアンツのオーナーとして、球界に強い力を示してきた。

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特に「ドラフト会議は憲法違反」と選手移籍の自由化を求め、FAや逆指名など、資金力・人気度で巨人有利な制度の導入に尽力してきた。 

「球界のルールすら個人の意向で左右できていたのだから、ナベツネさんが亡くなった影響は言うまでもない。これまで、彼の反対で止まっていた諸制度も、急速に推進されていくだろう」(野球ジャーナリスト) 

そのひとつが、王貞治氏をはじめとした著名人が提唱し、かねてより議論されている“プロ野球16球団制”だ。 

「NPBは今年から、2軍にオイシックス新潟アルビレックスBC、くふうハヤテベンチャーズ静岡の2球団が参入。2軍とはいえ、独立リーグのチームがプロに参入する画期的な取り組みを始めた。このまま1軍も球団を増やし、16球団制を実現しようとの機運もありましたが、ナベツネさんの顔色をうかがったNPBは2軍2球団の参入に留めた」(同) 

渡辺さん死去の影響をより受けるのは、彼の直接的支配下にあった巨人軍だ。なんと、長年ささやかれながら実現してこなかった“松井秀喜監督”が実現する可能性すらある。 

松井秀喜の巨人監督就任に壁ナシ? 

「逝去を受け、“恩義”をコメントしている松井さんですが、生前の渡辺さんには快い印象を抱いていないと伝えられてきた。2002年、渡辺さんの鶴の一声で、ビジターユニフォームのロゴをTOKYOからYOMIURIにした際は公然と不快感を露わにしています」(スポーツ紙記者) 

一方の渡辺さんは松井氏の引退時、「こっちは大口を開けて待ってるんだよ。いずれ大監督になってもらいたい」など“松井監督”の誕生を歓迎している。 

さらに「松井君がやってくれたら、そのあとは高橋由伸君とか色々いるけど。原君の後すぐというのはいないんだ」とも発言したが、実際は原辰徳の後は高橋由伸、阿部慎之助と一気に若返りが進んでいる。 

「この原因と言われているのが、松井さんの渡辺さんに対する感情ですよ。彼がニューヨークヤンキースのGM特別アドバイザーを務め、日本時代の古巣である巨人のスタッフにならないのも、渡辺さんが障壁だと言われている」(同) 

その渡辺さんが亡くなった今、巨人・松井監督誕生に立ちはだかる壁は、もはや存在しないというわけだ。松井氏さえ首を縦に振れば、巨人ファンにとっては待望の展開が訪れる。 

「巨人軍は今年が創立90周年で、現在は100周年を華々しいものにしようと、次の10年に向けた準備を着々と整えている。水面下では、このタイミングで松井監督を擁立する動きが盛んだったため、近いうちに松井監督が就任し、長期政権になるでしょう。初年度から優勝を果たした阿部監督は気の毒ですが…」(セ・リーグ球団関係者) 

松井監督、16球団制など、今後の野球界は話題に事欠かなそうだ。