話題の托卵ドラマ『わたしの宝物』（フジテレビ系）が12月19日に最終話を迎えた。

結局、“元サヤ”に収まる結末に多くの視聴者がズッコケてしまったようだ。

夫以外の男性との子どもを、夫との子と偽って産んで育てる「托卵（たくらん）」を題材にした恋愛ドラマ。

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神崎美羽（松本若菜）とその夫・宏樹（田中圭）、美羽の心のよりどころとなる幼なじみ・冬月稜（Snow Man・深澤辰哉）の3人のもつれあいを描く。

最終話で、美羽はシングルマザーとして娘の栞を育てていく決心をする。

だが、考えを改めた宏樹は「美羽と一緒に栞を育てたいんだ」と離婚したくないと告白。

これに美羽は「でも、私のしたことは…」と涙するも、それでも宏樹は「一人で背負うなよ。俺にも一緒に背負わせてくれないかな」と言い、その言葉に「私も宏樹と一緒にいたい。離れたくない。一緒に栞を幸せにしたい」と素直な気持ちを明かす。

そして、家族3人で再スタートを切ることになったのだった。

ハッピーエンドに視聴者ガッカリ!?

「托卵という一大事を経て、夫婦の絆を改めて認識した“感動の再生の物語”といった結末でしたが、言ってしまえば美羽にとってこの上ないハッピーエンド。宏樹のモラハラもなくなり、これまで通り宏樹から経済的援助を受けつつ、高級分譲マンションで子育てを続行できます。夫からの愛情、我が子、再就職による社会との繋がりという美羽が欲しかったものすべてが手に入ったご都合主義的な展開に、ネット上では《なんだこの展開》《くだらなすぎる》などとガッカリする声が殺到しています」（芸能ライター）

本作のプロデューサーを務める三竿玲子氏は以前、ネットメディアのインタビューで《不倫を肯定するつもりはないですし、罪を犯したら罰を受ける。奇麗事で終わらせたくない。ちゃんと背負わせることは意識しています》と、制作における“流儀”を話していたのだが…。

「美羽と宏樹が2人で罪を背負うことになりましたが、美羽がなにか罰を受けたでしょうか。宏樹や冬月に頼らないで育児をする、シングルマザーエンド以外に納得できる人は少ないでしょう。結局、家族愛という奇麗事で済まされた感じがしますね」（同）

主人公の“ご都合エンド”は興冷めするが、全員が納得のいく結末など存在しないのも確かだろう。