中山美穂さんも…?「肥満」「糖尿病」「高血圧」の高齢者はヒートショックに要注意! その対策とは

画像はAIで生成したイメージ
12月6日、東京・渋谷区にある自宅マンションの浴室で、女優で歌手の中山美穂さんが死亡しているのが発見された。54歳だった。

死因は不慮の事故死で、“ヒートショック”の可能性が高いとみられている。

季節はいよいよ冬本番を迎え、寒暖差による死亡者数の増加が懸念されている。

厚生労働省の人口動態統計によると、2023年に家や居住施設の浴槽で水死した65歳以上の高齢者は6073人。同年の全国の交通事故死者(2678人)の約2.3倍に上った。

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「東京都健康長寿医療センター研究所が全国各地の消防本部を対象に調査(2011年)したところ、ヒートショックに関連した入浴中の急死者は年間約1万7000人という推計もあるほどです」(全国紙記者)

ロシアのウクライナ侵攻による世界的なエネルギー不足と円安で光熱費が高騰。政府は電気料金の補助事業に乗り出したが、今年の10月使用分で終了した(来年1〜3月使用分で再開)。

「お年寄りは電気代を節約する傾向があるため、冷暖房を切ってしまう人が多い。ヒートショックは、気温の急激な変化で血圧が上下に変動することによって心筋梗塞や不整脈、脳梗塞を引き起こす。温かい部屋から寒い脱衣所や浴室、トイレの移動は要注意です」(東京都江戸川区の内科院長)

湯張り温度は41度以下に設定

ヒートショックのリスクが高い人は肥満、糖尿病、高血圧を医師に指摘された65歳以上の高齢者とされる。

熱い湯が好きで湯張りの温度設定を高くしている家庭も見直した方がいい。

「入浴前に脱衣所、浴室は温めておく。浴室に暖房がない場合は、浴槽のお湯を張りながら蓋を開けておくと湯気が風呂場に行き渡り暖かくなる。シャワーで床にお湯をかけるだけでも、足元の冷えを抑えることができます。お湯の温度やシャワーも41度以下に設定し、湯船に浸かる時間は10分以内で、長風呂は禁物です。飲酒後の入浴もヒートショックを起こす危険を孕んでいる。お酒を飲んで風呂に入らないこと。サウナも同様です。ヒートショックは若い人でも起こり得ます」(医療ジャーナリスト)

まさに“湯断”大敵だ。

「週刊実話」1月2日号より