お仕事お疲れさまです。

私が映画コメンテーターになってからさまざまなシリーズものが映画化されました。

ハリー・ポッターはもちろん、一番海外を飛び回ったのは、間違いなく『ロード・オブ・ザ・リング』（LOTR）です。

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あの三部作はすごかった。最終章のときなんて、毎週世界のどこかでプレミアでした。

私も出演者の皆さんと一緒に旅したといっても過言ではありません。

そのLOTRの200年前を描いた『ロード・オブ・ザ・リング ローハンの戦い』がアニメーションとしてスクリーンに登場します。

指輪をめぐる壮大な冒険の200年前。偉大なるヘルム王に守られていた騎士の国・ローハンウルフのせいで平和な日々が脅かされ、絶滅の危機にあるローハンの運命を託された若き王女ヘラが民を守るべく立ち上がります。

女性が強く、闘う姿は気持ちがいいものです。背筋が伸びます。

そして風景がまるで実写！ この作品のために立ち上げた「SOLAアニメーション」のジョセフ・チョウ、LOTRの世界を創り上げたピーター・ジャクソンとフィリッパ・ボウエンもこの作品に参加。

アメリカの映画でありながら、アニメーターを日本人が務めたことで、とても温かく、親しみやすいキャラクターが誕生しました。

LOTR三部作も再注目されるはず

日本語吹き替え版では小芝風花さんがヘラを演じます。ウルフ役にはいま一番イケてる声の持ち主、津田健次郎さん。

そして、こんな大作にどうしても参加したかった私に、ワーナー・ブラザースからお声掛けいただきました。ラッキー！

製作側からは、ひと言のセリフの役しかないと言われましたが、それでも大喜び！ ダメ元で「その代わり5役ください」と、とんでもない事をお願いしてみたら、なんと4役いただきました（笑）。

アニメ『サウスパーク』では8歳の男の子エリック・カートマンの声を25年間、『野良スコ』では酔っ払いのオジサンを2役やらせていただきましたが、今回はマジでがっちりした男性2役と女性を2役。がっちりした男性の声…果たして出せるのか？と不安でしたが、お願いした手前やるしかない。

喉を下げられるところまで下げて、思いっきり叫んだら男性の声が！ 新しい扉が開いた瞬間でした。

馬鹿力って存在しますね。

LOTR三部作の公開からだいぶ経ちますが、再び三部作も注目されること間違いなし！

ロード・オブ・ザ・リング／ローハンの戦い
監督：神山健治
日本語吹替版キャスト：市村正親、小芝風花、津田健次郎、中村悠一、本田貴子、坂本真綾、斧アツシ、森川智之、入野自由、山寺宏一ほか
配給：ワーナー・ブラザース映画 12月27日（金）全国劇場公開 吹替／字幕版同時公開※一部劇場除く〈Dolby Cinema（R）／Dolby Atmos（R）／4DX/MX4D／IMAX（R）〉

ある指輪をめぐり、中つ国で壮大な冒険が繰り広げられる200年前。誇り高き騎士の国・ローハンは、偉大なるヘルム王に守られ、長らく平和が保たれてきた。しかし、王女・ヘラの幼なじみであるウルフが反旗をひるがえしたことにより、王国の平和が崩れ去る。ヘラは戸惑いながらも、ローハンの民を守るべくウルフとの戦いに身を投じていく。

「週刊実話」1月2日号