2025年がヤバ過ぎる! 森永卓郎が警告する年明けに始まる「バブル崩壊」と「資本主義の終焉」

 

ババを引くのは投資家と金融市場

私は、半導体メーカー『エヌビディア』1社の時価総額が日本のGDPと肩を並べるほど高値をつけている米国株が、人類史上最大のバブルを引き起こしており、早晩株式の大暴落が起きると警告し続けている。

だが、その主張自体にいま非難が殺到している。それは何故なのか。

現代経済学の巨人、岩井克人教授は、「資本主義とは投機を用いる経済システムだ」と喝破した。

バブルという異常な値上がりと、パニックという暴落を繰り返すのが、資本主義の本質なのだから、バブルを警告するのは、本主義を否定することにつながるのだ。

ただ、2025年に起きる経済社会の大きな構造転換が資本主義の終焉を意味するのであれば、二度とバブルは生じなくなる。

それは、バブル崩壊の大暴落の株価が二度と戻らないということだ。

そうなったとき、一番大きな影響を受けるのは、最後のババを引いた投資家と膨れ上がった金融市場になるだろう。

激動の2025年、米国株が史上最高値を更新したとダンスを踊っている場合ではない。

いつ暴落がきてもすぐに逃げられる態勢を整えておくことが、身を守るために最も重要な準備になるのだ。

「週刊実話」1月2日号より