佐々木朗希メジャー移籍報道でかすむ大谷翔平…「大谷ハラスメント」下火も「佐々木ハラスメント」爆誕へ

佐々木朗希インスタグラムより
大谷翔平への過熱報道を指す「大谷ハラスメント」が、ついに下火になりそうだ。

大谷は今シーズン、メジャー史上初の50-50やワールドシリーズ制覇など、輝かしい功績を残したが、オフシーズンとあって最近はニュースもやや落ち着き気味に。

代わりにスポーツニュースを席巻しているのが、メジャー挑戦を表明した千葉ロッテマリーンズ・佐々木朗希だ。

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佐々木はポスティング制度を利用してのメジャー挑戦を表明し、12月10日から各球団との交渉が解禁。交渉代理人のジョエル・ウルフ氏が日本時間11日に開いた記者会見には、日米から実に100人以上の記者が詰めかけた。 

代理人によると、すでにメジャー30球団のうち20球団以上から接触があったとのことで、イチロー、松井秀喜、ダルビッシュ有、大谷ら、歴代のレジェンドたちを超える激しい争奪戦の様相だ。 

各球団は、野茂英雄、ダルビッシュ、大谷ら偉大な先輩も成し遂げなかった完全試合達成者のメジャー挑戦に熱視線を送っていることがわかる。しかし、争奪戦の要因は完全試合もさることながら移籍制度が大きい。

「メジャーには通称『25歳ルール』といって、25歳未満の海外選手を獲得する場合、移籍金の総額を年500万ドル目安に抑えなければならない決まりがある。選手や所属元球団にとっては、移籍金を安くさせられる買い叩きですが、移籍先チームにとっては、実力のある若手を格安で獲得できる一大セールなのです」(スポーツ紙記者) 

こうした様々な話題性から、現在、スポーツニュースの話題は、佐々木が独占している状態だ。佐々木の記事は連日、しかも複数のメディアから配信されている。 

大谷ハラスメント終了で「佐々木ハラスメント」が到来か 

ここ最近に限っていえば、大谷よりも佐々木の方が報道量は多い。野球に興味がない人間からすれば、「大谷ハラスメント」からやっと解放されたといえるだろう。 

だが、これは一難去ってまた一難でしかない。今度は「佐々木ハラスメント」が幕を開けたにすぎない。 

交渉解禁段階でこの報道のため、今後は「どこの球団が有利に交渉を進めた」「○○に移籍決定」「入団への意気込み」「ついにキャンプイン」など、さらにニュースバリューのある話題が控えており、今後、大谷の話題は佐々木に取って代わられ、霞んでいくことが予想される。 

同じ構図は、20年ほど前にもあった。 

「2001年、イチローが野手初のメジャー挑戦としてシアトル・マリナーズに入団し、1年目から大活躍して旋風を巻き起こしました。しかし、2003年に巨人の大スター・松井秀喜が渡米すると、そちらに話題がいってイチローはやや霞みました。同じことが大谷と佐々木でも起きつつあります」(同) 

そのイチローは、マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターとして、佐々木獲得の交渉を行うと現地紙シアトル・タイムズで報じられている。現段階でも過熱している移籍劇にメジャーのレジェンドが関わってくれば、佐々木の報道がさらに増えることは自明だ。 

来年からは、新たに「ササハラ」が野球に興味のない国民を悩ませるのだろうか。