『STARTO ENTERTAINMENT』（スタート社）が存続の危機に瀕している。

『紅白歌合戦』をめぐってNHKに三下り半を突き付ける形になったが、今になって所属タレントの出演機会を奪っている事に気が付いたのだ。

「音楽番組だけでない。ドラマやバラエティー番組など、今後しばらくはNHKコンテンツの新たな仕事を請け負うことができない可能性が高い」（NHK関係者）

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今回、スタート社が紅白出演を固辞した理由は2つ。

一つは紅白出場歌手発表直前に、NHKスペシャルにおいてジャニー喜多川氏の性加害事件を放送し幹部陣の怒りを買ったこと。

もう一つは、オファーされたのが『Snow Man』1組だったことにプライドを傷つけられたことだ。

「表向きは、メンバーと話し合った結果、辞退したということになっています」（芸能プロ関係者）

民放局よりもギャラが高いNHK

このスタート社の辞退通告に対し、驚きと同時に怒りを露わにしたのがNHK幹部や紅白担当のスタッフ。

そもそもNHKにしてみたら『Snow Man』1組だけでも紅白に出場させることは至難の業だった。

「報道局から猛反対を受けたわけです。なんたって犯罪史上、世界でも例を見ない性加害事件を旧ジャニーズ事務所の創業者であるジャニー喜多川氏はやらかしたわけです。NHKスペシャルは公共放送としての禊。それをスタート社からあれこれ言われる筋合いはないわけです」（制作関係者）

実は、NHKとのゴタゴタに注視しているのが、スタート社に所属するタレント陣だという。

「テレビ不況と言われる現在、潤沢な制作費と出演料をしっかりと払ってくれるのはNHKだけ。ギャラが安いといわれたのは昔の話。BSプレミア、NHKプラスなどの配信料が加わると、民放局よりもギャラは高くなるんです」（事情通）

そうした中、ささやかれているのが、所属タレントの大量離脱だ。

「事実、性加害問題が明らかになった直後に、多くの所属タレントが事務所を去っている。スタート社に所属してもメリットがないと考えているわけです」（同）

いまだスタート切れず。

「週刊実話」12月26日号より