この冬、高額請求のトラブルが続出中の“鍵開け”レスキュー商法にご用心!

画像はAIで生成したイメージ
今年度に入って「鍵開け業者に作業を依頼した後、当初聞いていた以上の費用を請求された」という相談が東京都消費生活総合センターに多数寄せられている。

昨年度の相談件数は225件だったが、今年度は4月からの半年間(9月末時点)で242件と、すでに昨年度を超えているほどだ。

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「友人と飲んで深夜に帰宅して玄関を開けようとしたら鍵がない。どこかに置き忘れたのか、それとも紛失したのか、とにかく家に入れない。寝ている高齢の家族を起こすわけにもいかず、スマートフォンで『鍵開けレスキュー』で検索すると、『料金は3000円から』とある。安いから頼んだら、作業が終わった後に酔いが一気にさめた。8万円も請求されたんです」(都内に住む出版関係者)

同センターに寄せられた相談事例を見ても、先の出版関係者と類似のケースは少なくない。

夜中に賃貸マンションの鍵を紛失したことに気が付き、管理会社に電話したが時間外で通じない。

インターネットで検索した事業者に来てもらうと、「作業には3万円ほど掛かる」と言われ、3万円ならと依頼すると、作業後に請求された金額は12万円以上だった…。

要するに、最初に告げられた金額よりもかなり高額なのだ。

年末年始は鍵を紛失する機会も増加

「他にも、『3000円から』と表示する業者に連絡し、自宅に来てもらったら『特殊な鍵だから』として7万円を請求されたケースもあります。ある被害者は後日の昼間、近所にある合鍵サービス店に行って『うちの鍵は特殊ですか?』と調べてもらったところ『普通の鍵です』と告げられたそうです」(生活ライター)

年末に向け忘年会など会食する機会は増える。

うっかり鍵を紛失した独り暮らしの場合、寒さも身にこたえる緊急事態だ。

「鍵開けレスキューに依頼するときは、鍵の代金、技術料、出張費、キャンセル料、割増料金の有無など作業内容を確認するべきです。その際、『現場を見ないと分からない』と対応する業者は要注意です」(詐欺専門ライター)

悪質なぼったくり店は、ネオン街だけではない。

「週刊実話」12月19日号より