“韓国公演”の中止ラッシュ!? 戒厳令が日本のアーティストにも影響か「代替先として台湾辺りが人気に」

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12月3日夜に発令され、すでに解除された韓国の戒厳令が、日本のエンタメ界に影響を与えそうだ。

衝撃的なニュースは、冷え込む夜に突如として駆け巡った。

韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は23時頃、「非常戒厳を宣布する」と戒厳令の発令を発表。

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実に45年ぶり、民主化して以降は初となるできごとに、日本のみならず世界中に激震が走った。

韓国では戒厳令が発令されると軍隊が出動し、集会、デモなど一切の政治活動が禁じられるほか、出版やTVなどの全メディアが軍の管理下に入る。

違反者は令状なしに逮捕・拘禁なども可能な、強い権限を持つものだ。

これを受け、反対する国民が国会周辺に集まるなど、一時韓国国内は騒然。

しかし、すぐに国会では解除要求決議案が可決され、ユン大統領も午前4時半頃には解除を宣言。結局、わずか2時間半ほどで事態は終息に向かった。

こうした一連の事態で安否を心配されたのが、日本の音楽デュオ『YOASOBI』だ。

「YOASOBI」は発令直前の18時より、韓国SBS M、SBS FiLで放送される音楽番組『THE SHOW』に出演。7日と8日には、韓国ワンマン公演『YOASOBI ASIA TOUR 2024-2025 “超現実|cho-genjitsu”』も開催予定だった。

今回の戒厳令でワンマン公演の開催も不安視されたが、韓国のライブ運営会社・LIVETは公式Xで、「今週のライブは予定通りに行われる」と報告している。

しかし、これから韓国で公演を行う日本人アーティストに関しては、大きな影響が出そうだという。

 “韓国公演”続々取りやめの懸念

「今回の騒動の責任をとり、全閣僚は辞意を伝え、秘書室長や首席秘書官ら側近も辞表を提出するなど、混乱は収まっていない。これから先しばらくは政治的・社会的混乱が不可避で、再び軍隊が出動しないとも限りません。政情不安で社会的混乱も激しい中、アーティスト・観客双方の安全を考えれば、『落ち着くまで韓国公演はやめておこう』となるのが当然でしょう」(国際政治記者)

今後の主な日本人アーティストの韓国公演を挙げると、来年1月11・12日に『なにわ男子』がソウルのINSPIRE ARENAで開催予定。

スリーピースバンド『Mrs. GREEN APPLE』も、2月15・16日に初の韓国公演『MGA LIVE in SEOUL, KOREA 2025』を予定し、米津玄師も3月に韓国公演を行う予定だ。

日本人アーティストによる韓国公演は、このあたりで“一旦ストップ”になりそうだという。

「すでに韓国公演が決まっているアーティストはこのまま行うでしょうが、まだ調整段階のアーティストは、急遽公演先を変更することになりそうです。さまざまな観点から、今の韓国に渡航するのはリスクがありすぎます。そうなると、代替先として台湾辺りが人気になるかもしれませんね。この先、台湾公演を発表するアーティストがいたら、最初は韓国の予定だったかもしれませんね」(レコード会社関係者)

政治のせいで民間交流であるエンタメ業界に影響が出るとは、なんという悲劇か。