引退か移籍か…田中将大「交渉15分」「5000万円提示」ブチ切れ会談の真相と先行き

田中将大 (C)週刊実話Web
去る11月29日、球団納会に出席した日本ハムの新庄剛志監督(52)が記者団に囲まれた。

「田中クン? 実績を出してきた選手なんで…」

何の質問かと言えば、楽天イーグルスを退団した田中将大(36)についてだ。「獲得に動くのか」の問いに「ノー」と答えたわけだ。

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田中が楽天退団を表明したのは11月24日。同日中にヤクルトが調査に乗り出したものの、その後の進展はナシ。先発投手の補強を目指す巨人、中日、西武、ロッテ、そして、“大物狙い”のソフトバンクも静観を決め込んでいる。

「田中はヤンキースでも活躍した球界の金看板ですが、NPB復帰後の4年間で挙げた勝ち星は20勝。今季は肘の回復が遅れ、1試合しか投げていません。年齢も加味すると、獲得にゴーサインを出せないのでは」(ベテラン記者)

これが田中に対する正当な評価だろう。しかし、2013年の楽天初優勝、日本一は、田中がいなければ果たせなかった。今回の退団には、そんな功労者に対する“誠意”は示されていなかった。「居場所がないように思った」。田中は自ら退団を申し出た理由を、そう語っている。

田中が退団を表明した24日のうちに、楽天の編成トップである石井一久シニアディレクター(51)もオンライン会見を開いた。慰留に努めたことや、今季推定年俸2億4000万円に対し、シビアな評価も下さなければならない実情を語っていた。

「ダウン提示は田中も覚悟していましたが、実際に提示された金額は想定外の5000万円だったと聞いています」(関係者)

他球団は右肘回復に疑心暗鬼

また、球団は複数回にわたって契約更新の面談を行ってきたが、わずか15分で終わった交渉もあったという。

「金額を提示して、『どうして?』と聞かれたら、評価の説明がされて、それでお開きになったときもあったという」(同)

これでは、戦力として期待されていないと思うのも当然だろう。田中が不満タラタラなのはもっともだが、他球団は右肘の回復具合に疑心暗鬼だ。

「田中は日米通算200勝まであと3勝。達成させてあげたいですが、ビッグネームが移籍してくると、周りが気を遣うので、チーム内のバランスが崩れてしまうんです」(前出・ベテラン記者)

田中は、このままオファーなしの“セルフ引退”となるのだろうか。

「週刊実話」12月19日号より