『ラブ・アクチュアリー』はクリスマスに寂しさを感じる方に必見のさまざまな愛が感じられる映画【LiLiCoオススメ肉食シネマ 第300回】

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街中のイルミネーション、なかなか捕まらないタクシー、いつもより慌ただしい、街の工事が増える…と、年末を肌で感じています。

こんなときは元気とやる気を注入したい!

笑って、泣いて、共感して、突っ込んで、ハッピーになりたいです。

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願えば叶う! 『ラブ・アクチュアリー』は、大好きな1本。マスコミ試写会で初めて見て、2時間15分がこんなに早く過ぎたのは人生で初めてでした。

そんな最高傑作が、4Kデジタルリマスターで帰ってきます! また、スクリーンで見られるなんて最高のクリスマスプレゼント!! 好きなパートナーを誘って大きなスクリーンでお互いの距離を縮めても良いのでは?

すでに見ている方も、もう一度、体感してほしい! 私はこの前、アメリカ行きの飛行機で3回見ましたよ。でも、スクリーンでまた見ます!

この作品は、史上最高のオムニバスで9つの愛の形が描かれています。

19人の登場人物は何らかの繋がりがあるから、ストーリーに面白さが増します。徐々に、どのように繋がってるのかが分かっていくのです。

下ネタしか言わない落ちぶれたロック歌手とマネジャーの不思議な関係、不倫に走りそうな男性、首相官邸で働く庶民的な女性、同じオフィスで働く男性に恋をしていても、いつも誰かに邪魔されてしまう女性、言葉の壁のせいで気持ちがなかなか通じ合わない2人。

そして、私のお気に入りエピソードはサムの初恋。学校のマドンナに惚れ、「ミュージシャンがモテる!」と思って一生懸命ドラムを練習してアピール。若者らしくていいなぁと思いながらも、大人になってもそんな感じですよね! 良いところを見せたいですもの。

世界は愛に溢れている

とにかく、感動して涙を流している間にも吹き出してしまう、笑えるエピソードが描かれています。

なかなか叶わない恋でも、見ている間は心がずっとハッピー。そして、何が嬉しいかって、20年前に公開されたときはバレンタインの時期でした。

でも、物語の題材はクリスマスまでの数週間のイギリスが舞台だから、やっぱりクリスマスの時期に見たい! まさに、タイムリーなわけです。

さらに盛り上げてくれるのは流れる音楽! ザ・ビートルズ、マルーン5、ノラ・ジョーンズ、もちろんマライア・キャリーのあの曲も! 年末にいつもちょっぴり寂しい気持ちを感じてしまう方、そんな感情は吹っ飛ばしてくれます。世界は愛に溢れてますよ!

脚本・監督:リチャード・カーティス
出演:アラン・リックマン、ビル・ナイ、コリン・ファース、エマ・トンプソン、ヒュー・グラント、ローラ・リニー、リーアム・ニーソン、マルティン・マカッチョン、ローワン・アトキンソン
配給:シンカ 12月6日(金)より新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、ヒューマントラストシネマ有楽町、グランドシネマサンシャイン 池袋 他にて全国公開!

ラブ・アクチュアリー 4Kデジタルリマスター
クリスマスが近づく冬のロンドン。人々は幸せなクリスマスを迎えるために淡い期待を抱いている。秘書ナタリーに恋をした英国首相デビッド、義理の息子サムとの関係に悩む父親ダニエル、新進画家のマークは親友と結婚したジュリエットに密かな恋心を抱き、傷心の作家ジェイミーは言葉が通じないポルトガル人のメイドに惹かれていく。夫ハリーの浮気に気付きながらも何事もないかのように振る舞う妻カレン、新曲のクリスマスソングに起死回生を賭ける元ロックスタービリー。奇跡のような“愛”についての物語。

「週刊実話」12月19日号より

LiLiCo(リリコ)

映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS『王様のブランチ』、CX『ノンストップ』などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。