「半沢直樹くらい視聴率とったの?」「初耳すぎる」流行語大賞を受賞した“ふてほど”に疑問の声

堺雅人 (C)週刊実話Web
『2024年ユーキャン新語・流行語大賞』が12月2日に発表され、年間大賞に「ふてほど」が輝いた。

同ワードは1月期に放送されたドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)の略称で、授賞式には主演の阿部サダヲが出席した。

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ドラマは昭和からタイムスリップした主人公が令和のコンプライアンスに疑問を投げかける内容で、選考理由として「大手自動車メーカーの認証不正、パーティー券収入の収支報告書不記載など、2024年は不適切事案が目白押しであった」「10月に行われた衆議院選挙、自民党の選挙公約が『ルールを守る』。国権の最高機関で法律を制定するセンセイ方の公約がこれ。不適切にもほどがありませんか?」など、世相とのマッチが挙げられている。

その他、トップ10には大谷翔平の「50-50」、闇バイトの「ホワイト案件」などが入ったが、今年もまた、大賞の選出には世論から疑問の声が相次いでしまった。

確かに同作は放送開始直後から話題を呼んだドラマではあったが、SNSには「世相を反映しているわけではない」との大クレームが続出。

また、受賞した阿部本人も「正直、『ふてほど』って自分たちで言った事は一度もないんですけど」とぶっちゃけており、選考委員と世論との乖離をまたも印象付けた。

こうした疑問からか、発表直後、「ふてほど」は検索ワードのトレンドで急上昇。

また、これに伴って「アサイーボウル」「アザラシ幼稚園」「インバウン丼」などもトレンド入りしている。

「『アザラシ幼稚園』は、イー・ガーディアン社が1月30日~10月31日の期間中、Xに最も多くポストされたフレーズを集計した『SNS流行語大賞2024』の第3位、『アサイーボウル』は食べ物・モノ部門の4位です。こちらは『新語・流行語大賞』と違ってデータに基づいていますから、『こちらの方が流行語大賞にふさわしい』として人々が検索した結果では」(芸能ライター)

視聴率5分の1で大賞という不可解

今回、ドラマから選出された大賞だが、これは『あまちゃん』(NHK)の「じぇじぇじぇ」、『半沢直樹』(TBS系)の「倍返し」が受賞した2013年以来、実に11年ぶり。

それだけ快挙でもあるわけだが、一方では
《全話平均視聴率が7.6%なんだけどいいの? 半沢の3割しか見てないよ?》
《びっくりするほど知らんかった ドラマなら半沢直樹くらい流行ってから選ばれろや》
《どゆこと? 半沢直樹くらい視聴率とったの?》
《観たことなかったけど半沢直樹の倍返しは当時話題になってたからまだ納得できたが、これに関しては初耳すぎる》
など、「別に流行っていない」との厳しい指摘もあった。

「『ふてほど』の平均視聴率は7.4%(関東地区、ビデオリサーチ社調べ、以下同)、最高でもわずか8.3%しかない。一方、『半沢』は29.0%、最高では42.2%も獲得しており、『ふてほど』など足元にもおよばない。現在は見逃し配信のほか、TVerではリアルタイム配信もされているため、単純にテレビという媒体で視聴されていた『半沢』との比較は難しいものの、これだけの差があるのに同じ“大賞”となると納得のいかない人もいるでしょうね」(同)

流行語大賞そのものが、もはや“ふてほど”ということか。