女友達を連れ込み憂さ晴らし! 病院をホテル代わりにした資産家バカ息子のやりたい放題



スマホからは看護師の盗撮画像も

発覚のきっかけは特別室の掃除を担当していたスタッフからのタレコミだった。

「特別室のゴミを回収したところ、ティッシュペーパーや紙屑のようなものが詰め込んであったレジ袋に不燃物が混ざっていたため、開封して中を探ったら使用済みの避妊具がいくつも入っていたそうです。それで私がAさんを問い詰めたところ、女友達と病室で性行為をしていたことを認めました。日替わりでやって来ていたのはセフレで、中には出会い系アプリで知り合った見ず知らずの女性もいたとかでびっくりです」

病室に女性を呼んで性行為に興じるというのも論外だが、素性の分からない女性まで招き入れるとは危機管理の観点から考えても非常識極まりない。

「もし、その女性が患者さんに危害を加えたりしたら、どうするつもりだったのでしょうか?」

コトの重大さを鑑みた病院側はAさんの「余罪」を調べるため、看護師長と事務長がAさんの病室に立ち入り検査を敢行。その結果、避妊具の他に禁止されているたばこ(加熱式)や酒類、いかがわしい本などが見つかったという。

「この立ち入り検査に関してはAさんのご両親の許可もとっていたのですが、そのご両親の申し出でAさんのスマホまでチェックしたところ、看護師に対して行われていた不適切な盗撮画像も見つかりました」

まさかスマホまで見られるとは思っていなかったのだろう。

Aさんには不適切な画像を削除するヒマもなかったようだ。

「Aさんのご両親と病院側で話し合って警察沙汰にはしないことになりましたが、どこまでバカなんだと思いました。立派な両親のもとで裕福に育ち、そこそこの大学に通っていても人間としての基本は育たないのですね」

Aさんと同世代の息子を持つ久美子さんは心の底から呆れたという。

取材・文/清水芽々

清水芽々(しみず・めめ)

1965年生まれ。埼玉県出身。埼玉大学卒。17歳の時に「女子高生ライター」として執筆活動を始める。現在は「ノンフィクションライター」として、主に男女関係や家族間のトラブル、女性が抱える闇、高齢者問題などと向き合っている。『壮絶ルポ 狙われるシングルマザー』(週刊文春に掲載)など、多くのメディアに寄稿。著書に『有名進学塾もない片田舎で子どもを東大生に育てた母親のシンプルな日常』など。一男三女の母。