防災&防犯イベントで全国行脚! 蝶野正洋が特殊詐欺、闇バイトの手口や危険性に警鐘

蝶野正洋(C)週刊実話Web
ここ数カ月、防災・防犯のイベントで全国を飛び回っている。

8月末からは『蝶野正洋のイオン防災・防犯 OPEN CAMPUS』と題して、全国のイオンモールを回った。

これは防災・防犯の重要性について説明するのに加え、防災や救命のスペシャリストである消防隊員や自衛隊、あとは警察関係者と協力して、災害や犯罪から身を守るための方法を学んでいく内容になっている。

俺がずっと手掛けているAEDの講習会も行っていて、参加者には実際のAED器具に触れながら、使い方を学んでもらった。

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9月は防災月間だったが、10月に入ると防犯月間。特に高齢者をターゲットにした特殊詐欺の被害が続いているから、その実態や対処法を学ぶイベントが多く開催された。

イオンモール船橋で開催されたイベントでは、俺が千葉県警察本部の「電話de詐欺加担防止広報大使」に任命され、注意を呼びかけた。

さらに最近、若者が巻き込まれることが急増している「闇バイト」についても取り上げた。

短期で儲かる仕事を見つけて行ってみたら、その実態は犯罪集団で、振り込め詐欺などの特殊詐欺に加担することになり、いつの間にか犯罪実行者にさせられてしまうというやつだね。

イベントでは“蝶野正洋4箇条”として、「簡単に稼げるバイトはない」「甘い誘いに乗らない」「友達や先輩に誘われてもきっぱり断る」「困ったときはすぐ相談」を挙げて、その危険性を訴えた。

やっぱり、うまい話には裏があるんだよ。それさえ警戒していれば、これは怪しいなと気づくことができる。

こうしたイベントを通して実態を学んで、犯罪に巻き込まれる若者が減ってほしいね。

犯罪撲滅大使にも就任

他にも俺と武藤敬司さんが神奈川県警青葉署から「犯罪撲滅大使」に任命され、被害防止策などを訴えさせてもらった。

特殊詐欺の寸劇にも参加したんだけど、俺と武藤さんが並んでいると、こっちが犯人みたいだったけどね。

警視庁の城東署では一日署長に就任して、特殊詐欺の手口や、その防ぎ方について語らせてもらった。

最近は高齢者もスマートフォンを持っているから、電話だけでなくメールやSNSでも詐欺の魔の手が迫っている。本当に気をつけてほしい。

警察が犯人を捕まえることも大事だけど、やはり自身でも防犯に努めて、被害を防ぐことが大事。特殊詐欺だって、相手のやり口を知っていれば、すぐに犯罪だなと気づいて、未然に防げるものが大半なんだよ。

なので行政や自治体はこうしたイベントに本腰を入れ始めていて、改めて啓発や広報をしっかりやっていこうという流れがあるんだよ。

まぁ、若い頃はいろいろ迷惑をかけたこともある俺が、今こうして警察の方々に呼ばれて防犯を説いて回ってるというのは、不思議だなって思うよ。

10代の頃の俺が見たら驚くだろうね。

災害も犯罪も「自分の身は自分で守る」という意識が重要だ。なので啓発活動というのは、地味に見えるけどすごく有効なんだよ。

『週刊実話』読者の方も、もし近くでこのようなイベントがあったら、少しの時間でもいいので参加してほしい。

「週刊実話」11月21日号より

蝶野正洋(ちょうの・まさひろ)

1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。