風雲急! 石破退陣&国民民主党「玉木首相」誕生を加速させる“永田町の驚愕シナリオ”



野党再編が最大のカギ

その一方で玉木氏が首相になれば、国民民主党が掲げる政策は実現しやすくなるだろう。

現段階では玉木氏は自公連立入りをかたくなに否定し、「ポストとかそういう問題ではない」(国民民主党幹部)とは言うものの、首相となれば話は別だ。

ただ、「103万円の壁」の見直し一つ取ってもギクシャクしている自民党と国民民主党である。自公国政権で玉木首相というのは、なかなかハードルが高そうだ。

そこで、もう一つのシナリオが浮上する。政治部野党キャップは、「これも自民党総裁が石破氏から別の人に変わった場合の話ですが」と前置きし、こう続ける。

「国民民主が参院選を前に自民と距離を置き、立憲に急接近する可能性はあります。首相指名選挙で立憲議員に書いてもらう名前は『玉木雄一郎』です。こういうウルトラCを仕掛けられるのは立憲の小沢一郎氏しかいません。ただ、自民会派に非公認で当選した議員らが加わったこともあり、立憲、維新、国民だけでは首相指名選挙で勝てない。れいわ新選組や共産党の協力を得る必要がありますが、そうなると国民民主が逃げる可能性があります」

結局、政界の力学を大きく変えるには「野党再編しかない」との声は少なくない。政治担当の論説委員はこう見る。

「立憲の最大の弱点は、辻元清美参院議員に代表されるように左派系がいることで、外交・安全保障政策で現実路線を取れず、国民から信頼を十分に勝ち取れないという点です。党の左派的な体質に嫌気が差している保守系若手議員はかなりいます。このような立憲議員が大量に離党し、国民民主党入りすれば、事態は一気に変わります」