夏目雅子の帰りを自宅近くで待ち続けた森進一を「母親同伴」の冷たい態度でお断り【週刊実話お宝記事発掘】



夏目は、昭和三十二年十二月の生まれだから、まだ24歳だ。

お嬢さん学校として知られる東京女学館で学び、在校時は慶応、麻布高生と親しく付き合っていた。

しかし、一線を越えることはなかった。

東大生のアイドルに選ばれ、 五月祭のゲストに招かれた際も、こうケムに巻いた。

「東大生っていうと、頭がよくて、しかも勉強ばっかりしている学生というイメージだったのね。そしたら、カメラ持ってるからこっち向いてとか、もっとびっくりしたのは、シャツにジーンズの学生が大きなバラの花束をくれたことね。とってもうれしかった。恋人いないの?なんてことも聞かれたわ。いませんと言ったら、『ぼくをおムコさんにして下さい』だって。でも東大生って、やっぱり恋人とか、おムコさんって感じじゃないわね。お友だちという感じですよ」

お目当ての学者の卵がいる

夏目をキャデラックで送り迎えし、制作現場にもピタッとついていたほどのスタジオ・パパが急逝したが…。

「でも、母はいまだにうるさいんですよ。だから、よくケンカするんです。同じことを、何回言うのかってやり返しちゃう。ケンカの翌日は、一緒にコーヒーを飲みに行っても、母は自分のしか注文せず、お金もひとり分しか払いません。そのため、わたしも同じようにしますけどね。しかし、もう年だし、恋人も本気になって探さなければ売れ残ってしまうんじゃないかと思うようになりました」

だが、夏目の頭のなかには、スターの名前はないらしい。

夏目の代表作『孫悟空』を担当した日本テレビのスタッフが言う。

「すでにお目当ての学者の卵がいる、とのウワサも耳にしているけど、案外それと深い仲なのかも知れませんよ。でも、あんないい子が身近にいて、おめおめと部外者に奪われるなんて、くやしいですね」

誰が夏目を射止めるのか。