石川さゆり「岩風呂の入口だけ男女別々だったのよ」昭和アイドルまさかの事件簿(5)【週刊実話お宝記事発掘】

石川さゆり (C)週刊実話Web
アイドルの警備が今よりユルかった昭和の時代。彼女たちはファンから直接、狙われることもあった。本人たちが本誌に語った恐怖の瞬間とは?
【昭和57年4月22・29日合併号掲載『人気スター8人の体験告白』年齢・肩書等は当時のまま(一部表現を訂正した箇所があります)】

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いまや新婚アツアツの石川さゆりだが、あれほど注意深い彼女が、ひょんなことからオジンに入浴姿をのぞかれてしまったという。

彼女が被害にあったのは結婚直前のこと。新曲のキャンペーンで伊豆に行った際、「一度はのんびり岩風呂に浸ってみたい」と思い、「深夜だから大丈夫だろう」「人もいないだろう」とザンブリ。

いい気分になって、やおら立ち上がったとき、バシャバシャッと音がしたと思ったら、岩かげから、オジンの顔がヌーッ!

彼女はハッとしたが、時すでに遅し。バッチリ真正面から、オジンに見られてしまったというのだ。

「キャーッ」という声も出ず、心臓が破裂しそうになったさゆりは、とっさにお湯の中に体を沈めるいとまもなかった。

「ダンナの罪ほろぼしさ」

気がついてあわてて沈んだが、このオジン、ニヤニヤしながらこう言った。

「ねえちゃん、このへんの人かね? 遅くまで働いて、ご苦労さん」

宿の女中さんと間違えたようなオトボケ顔。

彼女は「ええ、まあ…」と調子を合わせ、そろり、そろりと、あとずさりしながら、やっと逃げ出してきた。

この岩風呂、さゆりがあとで聞いたところでは、 入口だけは男女別々になっているが、中は混浴だったのだ。

抗議するわけにもいかず、結局は彼女の見られゾン。

さゆりが結婚した7歳上の元マネージャーは、結婚した年に『アクション・カメラ術』という盗撮のハウツー本を出版。シリーズ累計170万部超の大ベストセラーになっていた。

だから、口の悪い連中はこう笑う。

「ダンナは、女のコのを盗み見しては、カメラをパチリやって、ひともうけしているんだから、女房のを見られたって仕方がないよ。まあ、ダンナの罪ほろぼしを女房がしたと思えばいいさ」

当のさゆりは今でもショックを受けているという。