横綱・照ノ富士も持病と両膝の不具合で引退か? 新大関・大の里の台頭で世代交代待ったナシ!

両国国技館 (C)週刊実話Web
大相撲は秋巡業真っ盛り。どこに行っても大変な人気だが、ひと際大きな拍手や歓声に包まれているのが新大関の大の里(24)だ。

まだ初土俵から9場所目で2回も優勝するなど、その急成長ぶりは、まさに脅威。気の早いファンから「横綱〜」と声が掛かるなど、周囲は熱気ムンムンだ。

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一方で、大の里旋風に背中を押されるようにベテラン力士たちの引退も相次いでいる。

元大関貴景勝に次いで、秋場所後も元関脇の妙義龍、碧山が相次いで引退を表明し、それぞれ年寄「振分」と「岩友」を襲名した。

2人とも1986年(昭和61年)生まれで、関取を15人も輩出している“花のロクイチ組”だ。

妙義龍は引退会見で約15年間の現役生活を振り返り、「大関には届かなかったが、悔いはない。すべてやり切った」とさわやかな笑顔を見せた。

両手で「×」の取材拒否

この吹き荒れる新旧交代の波に、いまにも飲み込まれそうなのが、1人横綱の照ノ富士(32)である。

先場所は、持病の糖尿病と両膝の不具合で、この2年間で4分の3に当たる9度目の休場となった。

千秋楽翌日の横綱審議委員会は「秋巡業には参加し、稽古を積んで、できるだけ早い復帰への意気込みと責任感を示している。そこを見守っていきたい」と恩情を見せたが、この裏には「そろそろ自分で結論を出しなさい」という最後通牒がブラ下がっていると見ていい。

当の照ノ富士は、9月30日に両国国技館で行われた全日本力士選士権から始動した。

といっても、横綱土俵入りだけで取組には参加せず。その土俵入りも、四股は力を入れずにそっと踏むなど、形だけだった。

その後の取材にも、両手で「×」を作って応じていない。

「かつて千代の富士が貴乃花の台頭で引退したように、照ノ富士も、今回の大の里の大関昇進で引退時期が差し迫ってきたのは確か。糖尿病といい、両膝といい、時間や治療費をかけても完治する病ではないですから。史上最速を目指す大の里の横綱昇進と照ノ富士の引退が重なる可能性は大です」(大相撲担当記者)

世代交代の波には抗えそうにない。

「週刊実話」10月24日号より