議会は戦々恐々! 兵庫県知事選で知名度ダントツ斎藤元彦前知事がまさかの再選する“悪夢”

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パワハラ、おねだり疑惑で兵庫県議会から不信任決議案を可決された斎藤元彦前知事の失職に伴う出直し県知事選挙は10月31日告示、11月17日投開票に向け、候補者が名乗りを上げている。

しかし、各政党とも衆院解散総選挙を控えているためか動きは緩慢。そんな中、猛批判を浴び失職した斎藤前知事だけは意気軒高だ。

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在阪のテレビ局関係者が兵庫県知事選の状況をこう分析する。

「斎藤氏は失職し再出馬宣言するまでに相当練りに練った計画を立てていたのがミエミエです。というのも、失職前に突然、テレビ局を中心に次々とインタビューに応じた。そこで知事在任中の実績を猛アピールし、さらには問題のパワハラ疑惑には『疑惑告発文書の初期対応は当時の対応としてはベスト』と改めて正当性を主張した。斎藤氏の出直し選出馬を呟いたXには『いいね』の数が当初の10万から今では17万前後まで伸びている。コメントも賛否両論を含め、殺到しており、注目度はピカイチです。甘いマスクと自説を曲げない姿に一部の女性層を中心に同情する“斎藤ファン”は意外と多い」

7月の東京都知事選で、得票数2位(約166万票)と善戦した石丸伸二氏を一躍有名にしたユーチューブにも斎藤氏は出演し、話題を集めた。また、街頭演説では全国区の知名度に人垣ができるほどだ。

評価は上がる一方

Xのコメントには『#斎藤知事頑張れ』とする投稿も目立つ。

『いても立ってもいられず斎藤さんにお会いしてきました。雨に濡れているのを気遣ってくださったり、子のことを聞いてくださった優しい方でした!』

極悪人イメージのギャップから斎藤氏への評価は上がる一方。では、他の候補予定者や各政党の動きはどうか。

日本維新の会は元朝日放送アナウンサーで兵庫県選挙区選出の参院議員・清水貴之氏の擁立を決めた。自民党は候補者擁立を目指すが、まだ未定。共産党は医師の大澤芳清氏を推薦。他に立候補の意思を示しているのは、前尼崎市長の稲村和美氏、元経産官僚の中村稔氏、元加西市長の中川暢三氏、福本繁幸氏らだ。

「自民や維新の中には不信任決議はしたものの内心、斎藤氏に同情している県議もいる。他の候補と比較しても、斎藤氏が極端に不利とは必ずしも言い切れない。何しろ斎藤氏の知名度は抜群です。先の自民党総裁選で石破茂首相が勝ったように、票が割れて斎藤氏が再当選という“悪夢”が現実化する可能性もある」(前出・テレビ関係者)

失職しても斎藤氏が台風の目であることは間違いない事実なのだ。

「週刊実話」10月24日号より