2年間に50品目以上を「自主回収」止まらない業務スーパー急成長の“大きなツケ”
2024.10.10
同社は2週間前の12日には『イタリアンビスケット(ヘーゼルナッツ&ココア)』の一部に金属の異物が混入したとして自主回収を発表したばかり。昨年10月からの1年間で計22件の自主回収を行っており、信用が問われている。
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神戸物産創業者の沼田昭二氏は、1981年に町の小さな食品スーパーを皮切りに、00年、兵庫県三木市で業務スーパー1号店を開業した。当初は飲食店経営者をターゲットにしていたが、店の看板に「一般のお客様大歓迎」と謳ったことで急成長。18年に起きた第3次タピオカブームの到来でさらに業績を伸ばした。22年には国内1000店舗を達成し、今年8月末時点の総店舗数は1074店舗だ。
商品回収頻度が高すぎる
「業務スーパーはプライベート商品が強みです。国内に25拠点の自社工場を持ち、国内自社アイテム数は約370に上る。これに加えて、世界に350を超える協力工場があり『世界の本物を直輸入』をコンセプトに掲げている。海外直輸入アイテム数は約1680。輸入商社や問屋を介さず、工場から直接買い付けることでコストダウンを実現している。業務スーパーは『スーパー界のユニクロ』と言われていますよ」(流通ジャーナリスト)
前述のように、業務スーパーの1年間の自主回収は22件。さらにその前年は29件。2年間で50件以上だ。
「業務スーパーのオリジナル商品にはアジアやヨーロッパをはじめとする海外の工場・メーカーからの直輸入が多いため、監視の目が届きにくい面はあるが、それにしても、他の大手流通チェーンに比べ商品回収の頻度が高すぎる。工場の衛生・安全管理のずさんさが指摘されており、業務スーパーの信頼度が揺らいでいます」(同)
安さに安心・安全まで求められるのがスーパーの業務なのだが。
「週刊実話」10月24日号より
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