多様性の風潮を悪用か エセトランス女性が脱毛エステに入会しセクハラ三昧!



「女性の身体のメンテナンスに興味があるの」

レーザーなどの機械を使うため、脱毛の施術を受ける人の顔にはタオルをかけるのだが、Aはそれを拒否している。

「暗所恐怖症?とかで視界を遮られるのが嫌だというからかけないでいたんですが、Aは施術中ずっとこちらをガン見していました。あれはエステティシャンが触っているのを見ていたかったとしか思えません」

セクハラとしか思えないAの行動は会話にも及んだ。

「スタッフさんはみんな脱毛しているの?から始まり、驚くような質問ばかりでした。こっちが不快な表情を見せると『失礼なこと聞いてごめんなさいね。アタシ、そのうち手術するつもりだから女性の身体のメンテナンスに興味があるのよ』なんて言い訳していましたけど、不快を通り越してめちゃくちゃムカつきました」

これらのセクハラはAを担当したスタッフ全員が被害にあっている。

「Aの来店予約が入ると、欠勤するスタッフが出るくらいでした」というほど、嫌悪されていたAだったが、半年ほど通った後に突然「効果が感じられない」などのクレームをつけて途中解約をする。

「Aが来なくなったことは嬉しかったですけど、スタッフはみんな『あれは絶対にセクハラ目的で来ていたよね』と怒り心頭でした」

「トランス女性」を隠れ蓑にしたAのセクハラ三昧。被害にあったスタッフの訴えにより、このサロンはトランス女性の受け入れを永久に廃止したそうだが、「あれは絶対別のサロンでもやりますよ!」との声もあるため、業界関係者の方はご注意を!

清水芽々(しみず・めめ)

1965年生まれ。埼玉県出身。埼玉大学卒。17歳の時に「女子高生ライター」として執筆活動を始める。現在は「ノンフィクションライター」として、主に男女関係や家族間のトラブル、女性が抱える闇、高齢者問題などと向き合っている。『壮絶ルポ 狙われるシングルマザー』(週刊文春に掲載)など、多くのメディアに寄稿。著書に『有名進学塾もない片田舎で子どもを東大生に育てた母親のシンプルな日常』など。一男三女の母。