新大関・大の里を悩ませる“謎の女将”と部屋のゴタゴタ

両国国技館 (C)週刊実話Web
新大関大の里(24)が誕生した。

9月25日に昇進を伝える日本相撲協会からの使者を迎えた大の里は「唯一無二の力士を目指し、相撲道に精進します」と大きな声で口上を述べた。

昭和以降では初土俵から最速の9場所、新入幕から5場所で大関に駆け上がるなど、ここまでの歩みを見ると「唯一無二」の言葉がぴったりだ。

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当然、もう一つ上の横綱への期待が膨らむ。もちろん、大の里もそのことを強く意識しており、大関昇進会見でも、横綱への思いを熱く語っていた。

「今日、伝達式をやって、もう1回やってみたい気持ちになった。(相撲人生は)まだまだこれから」

大関在位2場所で横綱に駆け上がった力士は、これまで双葉山、照国の2人いる。果たして、大の里は3人目になれるか。

相撲の稽古は週3日だけ

そこで注目されるのが、まだ茨城県・阿見町に部屋を持って3年目の師匠・二所ノ関親方(元横綱稀勢の里=38)の指導力だ。

「まさかこんなに早く大関が誕生するとは思わなかった。非常にうれしい反面、もっと心を引き締めて指導に当たらなくては」

二所ノ関親方は、弟子の大関昇進の喜びをかみしめていたが、こんな外野の声があるのも事実。

「二所ノ関の指導と言えば、この秋場所前に胸を出して稽古をつけただけ。大の里は持って生まれた素質がズバ抜けており、勝手に育ったんじゃないか」

実は、これを裏付ける証言も多い。

「二所ノ関は、引退後に通った早大大学院で学んだ理論を振りかざして、相撲の稽古は1日置きに週3日だけ。あとはウエートトレや休養日に当て、稽古のとき以外は別棟の自宅から姿を見せない」(一門関係者)

部屋の人間関係も複雑で、今年6月には部屋付きだった中村親方(元関脇嘉風)が、旧尾車部屋勢を率いて分家独立している。

「中村親方は部屋の方針についていけなかったようだ。また、おかみも力士の前にはほとんど顔を出さず“謎の女将”と呼ばれています。大の里には、これからの指導が大事。こんな部屋運営で大丈夫か、と心配する親方も多い」(同)

部屋の環境は重要だ。

「週刊実話」10月17日号より